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『恋する寄生虫』柿本ケンサク監督 重視した成長譚と抑制したビジュアルセンス【Director’s Interview Vol.162】

『恋する寄生虫』柿本ケンサク監督 重視した成長譚と抑制したビジュアルセンス【Director’s Interview Vol.162】

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今好きな監督10人



Q:では最後の質問です。柿本監督が好きな映画監督を教えてください。


柿本:好きな監督はたくさんいるんです。だからこういう時のためにiPhoneにメモして保存しています。自分のお気に入りの本棚みたいにして、好きな映画10本、好きな監督10本、好きなカメラマン10人を決めていて、都度アップデートしています。その中でもずっと残っているのはキューブリックや、ポール・トーマス・アンダーソン、クリント・イーストウッドに、デヴィッド・フィンチャーかな。その本棚を見ると、自分がどういう人間か、何となく俯瞰して見えるんですよね。


Q:その本棚をぜひ見てみたいですが、今回はその監督10人を教えていただけますか?


柿本:ポール・トーマス・アンダーソン、スタンリー・キューブリック、デヴィッド・フィンチャー、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、クリント・イーストウッド、キム・ギドク、ジョナサン・グレイザー、ミシェル・ゴンドリー、ダニー・ボイル、鈴木清順。今はこの10人ですね。


ポール・トーマス・アンダーソンがすごく好きで、『マグノリア』(99)なんて超好きなのですが、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(07)以降、しばらく彼の作品を観ていなかった時期があったんです。そんなときにたまたま海外の飛行機の中で観た映画が『ザ・マスター』(12)でした。字幕もなくポール・トーマス・アンダーソン監督作とは知らずに何となく観始めたのですが、ルックもいいし、これがすごくいい映画なんですよ。字幕なしで鑑賞したにもかかわらず、ここまで好きになる映画って一体監督は誰なんだって、機内誌で調べたらポール・トーマス・アンダーソンだった(笑)。やっぱり僕はこの人を好きなんだなって、改めて気付きましたね。


デヴィッド・フィンチャーも好きすぎて、アメリカでCMの撮影をしたときに、デヴィッド・フィンチャーのスタッフに撮影をお願いしたこともあります。『セブン』(95)『ファイト・クラブ』(99)の照明や、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08)で撮影を担当した、クラウディオ・ミランダに撮影監督をお願いしたんです。そしたら「ハウス・オブ・カード」(13-18)のチームを連れてきてくれて、現場が完全にフィンチャー組になっていました。贅沢な撮影でめちゃくちゃ楽しかったです(笑)。



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監督:柿本ケンサク

多くの映像作品を生み出すとともに、広告写真、アーティストポートレートなどをはじめ写真家としても活動。2021年大河ドラマ「青天を衝け」メインビジュアル、タイトルバックを演出。同年LINE NEWS「VISION」ドラマが配信。映画「恋する寄生虫」が11月12日より全国公開。現代美術家としても多くの写真作品を国内外で発表。国際美術展、水の波紋2021に選出される。



取材・文: 香田史生

CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。





『恋する寄生虫』11月12日(金) 全国ロードショー

配給:KADOKAWA

©2021「恋する寄生虫」製作委員会

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