とにかく沢山映画を見ること
Q：ブラッカイマーさんが考えるプロデューサーとして大切なことは何でしょうか？映画製作を目指す方たちにアドバイスをいただければと思います。
ブラッカイマー：ちゃんと教育を受けること。そしてストーリーテリングについてきちんと勉強すること。とにかく沢山映画を観て、そこから学ぶことが大事です。そしてどんな小さな仕事でもいいから、とにかくまずは始めてみることですね。
『トップガン マーヴェリック』© 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
Q：ブラッカイマーさんがこれまで作られてきた作品は、映画館での最高の体験を与えてくれました。しかし最近は動画配信の隆盛やコロナによるパンデミックの影響もあり、映画館の数自体が減ってきています。そのあたりについてのお考えがあれば教えてください。
ブラッカイマー：とにかく我々製作側としては、もっと良い映画を作ることですね。そして劇場側ももっと努力して、映画を観るという最高の体験を皆さんに提供する必要があります。皆さんは家で食事をされていると思いますが、外食もしたいですよね。それと同じように家のテレビで観るのもいいですが、ぜひ劇場にも行って違う体験をしていただきたいですね。
Q：最後にブラッカイマーさんが影響を受けた映画監督や作品があれば教えてください。
ブラッカイマー：デヴィッド・リーンは、大きなキャンバスで大きな話を語りたいと思わせてくれた監督です。『アラビアのロレンス』（62）や『ドクトル・ジバコ』（65）など、彼の作品はどれも大好きですね。
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プロデューサー：ジェリー・ブラッカイマー
おそらく史上最高の映画・テレビプロデューサーである。『パイレーツ・オブ・カリビアン／呪われた海賊たち』（03）、『ナショナル・トレジャー』（04）、『バッドボーイズ』（95）、『ビバリーヒルズ・コップ』（84）シリーズ、『ブラックホーク・ダウン』（01）、『パール・ハーバー（01）、『タイタンズを忘れない』（00）、『アルマゲドン』（98）、『ザ・ロック』（96）、『クリムゾン・タイド』（95）、『トップガン』（86）、『フラッシュダンス』（83）などを手掛けてきた。『バッドボーイズ フォー・ライフ』（20）では高評価と多額の興行収入を得ることができ、2020年に公開されたときには１月公開映画として史上最高額の興行収入を記録した。2021年夏にはオーウェン・ウィルソン主演、パラマウント・ピクチャーズの『Secret Headquaters（原題）』（21）でもプロデューサーを務めた。1997年からは「ＣＳＩ：科学捜査班」（00～15）が放映開始と同時に人気が出たことをきっかけに、ジェリー・ブラッカイマー・テレビジョン（JBTV）が成功を収めてきた。
取材・文：香田史生
CINEMOREの編集部員兼ライター。映画のめざめは『グーニーズ』と『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』。最近のお気に入りは、黒澤明や小津安二郎など4Kデジタルリマスターのクラシック作品。
撮影：中野建太
『トップガン マーヴェリック』
2022年5月27日（金）
配給：東和ピクチャーズ
© 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
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