2020.09.10
『ブラックホーク・ダウン』あらすじ
1993年10月3日。東アフリカに位置するソマリアの首都モガディシオに、100名の米軍特殊部隊の兵士たちが舞い降りた。彼らの任務は独裁者アイディード将軍の副官2名を捕らえること。当初、作戦は1時間足らずで終了するはずだった。しかし、2機の最新鋭ブラックホーク・ヘリが撃墜されたことから、兵士たちの運命は一変する。仲間の救出にあたる彼らは、想像を絶する地獄絵図の真っ只中に取り残されることになった……。
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100分間続く地獄絵図
このようにセンセーショナルに報道したのは、本作の初公開時における米「ニューズウィーク」誌だ。実際には「100分」とキリよいわけではないが、それでも全編のほとんどが戦闘シーンという、観る者に否応なく焼けた鉄釘を打ち続けるのが『ブラックホーク・ダウン』(01)である。
1993年の東アフリカ。内戦が続くソマリアの首都モガディシュでは、武装集団アイディート派が国連の平和維持活動を阻害していた。そんな連中を排除しようと、アメリカ軍主導の特殊部隊はアイディート派の幹部を捕らえる捕縛作戦を決行する。計画は万全を期し、任務はわずか60分で完了するはずだった。
『ブラックホーク・ダウン』予告
だが作戦開始から間もなく、特殊部隊の最新型ヘリ・ブラックホークが敵のRPGミサイル砲を受けてダウン(墜落)し、作戦は乗員の救出へと変更せざるをえなくなってしまう。加えて部隊は長期戦に応じた装備をしていなかったことから、事態は最悪の方向へと唸りを上げて展開していく。数千という民兵が容赦なく部隊に襲いかかり、さらにはソマリ族までもが暴動を起こし、米兵士たちは15時間に及ぶ地獄の市街戦へと引きずり込まれていく——。