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『トップガン マーヴェリック』ジェリー・ブラッカイマー プロデューサー ヒットの法則なんて存在しない【Director’s Interview Vol.210】

『トップガン マーヴェリック』ジェリー・ブラッカイマー プロデューサー ヒットの法則なんて存在しない【Director’s Interview Vol.210】

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トップガン』(86)をはじめ、『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(03)、『ビバリーヒルズ・コップ』(84)、『ブラックホーク・ダウン』(01)、『アルマゲドン』(98)、『ザ・ロック』(96)などなど、数多くの超大作を大ヒットに導いてきた、まさにハリウッドきってのプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマー。そんなレジェンドとも言える彼が、俳優としての枠を超えて超一流の映画製作者となったトム・クルーズと再びタッグを組んだ。それが『トップガン マーヴェリック』だ。


映画ファンのみならず製作者自身も思い入れの強い『トップガン』。その続編を作るのは、相当なプレッシャーであり困難を極めたことは想像に難くない。しかし出来上がった『トップガン マーヴェリック』は、そんな心配を吹き飛ばすほどに圧倒的に面白い作品に仕上がっていた。


トッププロデューサーから見たトム・クルーズとは一体どんな人物なのか? また、ブラッカイマーが考えるプロデューサーという仕事とは? 今回は来日したブラッカイマーに対面でインタビュー。ハリウッドのトッププロデューサーから出てくる言葉は、説得力に溢れていた。


Index


これまでの仕事を全て吸収しているトム・クルーズ



Q:トム・クルーズと映画を作るのは『デイズ・オブ・サンダー』(90)以来かと思いますが、久々にご一緒していかがでしたか?


ブラッカイマー:トムはこれまでに、スタンリー・キューブリックやマーティン・スコセッシ、シドニー・ポラックやスティーヴン・スピルバーグらと仕事をしていて、そこで得た知識や経験を今回余すことなく注ぎ込んでくれました。トムは人々を楽しませる映画を作ることに全ての情熱を傾けていて、彼ほど熱心に仕事をする人は他にいないくらいです。好奇心の塊でもあり、とても素敵な紳士でしたね。



『トップガン マーヴェリック』© 2022 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.


Q:仰るように、トム・クルーズの映画製作における徹底ぶりは凄まじいものがありますが、トッププロデューサーから見たプロデューサー/トム・クルーズの仕事はどう映っているのでしょうか?


ブラッカイマー:トムは本当に素晴らしいプロデューサーになりました。僕よりも全然すごいと思いますよ(笑)。前述の通り、彼は今まで沢山の人たちと仕事をしてきて、それらを全て吸収しているからこそ、ここまでなれたのだと思います。


Q:本作は『トップガン』の監督であるトニー・スコットへの思いも詰まった映画となっています。


ブラッカイマー:前作『トップガン』でトニーが作り上げた、映画の雰囲気やビジュアルスタイルがありますが、今回の監督であるジョセフ・コシンスキーが、トニーに敬意を表してそれらを再現してくれたシーンもあります。もしトニーが天国でこの作品を観たら、きっと喜んでくれると思いますよ。




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