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『シコふんじゃった!』周防正行総監督x片島章三監督 相撲で活躍する女の子を描く【Director’s Interview Vol.265】

『シコふんじゃった!』周防正行総監督x片島章三監督 相撲で活躍する女の子を描く【Director’s Interview Vol.265】

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いきなり出会えてしまった伊原六花



Q:映画とドラマに共通する魅力はキャラクターだと思いました。それぞれのキャラクターが魅力的で埋もれる人がいない。まだ有名ではない新人の役者たちなのに、とても印象に残ります。今回のドラマ版はどのようにキャラクターを作られたのでしょうか。


片島:どういうキャラクターにするかは相当悩みました。机上で考えたというよりも、オーディションで実際の人たちを見ながら「こういうキャラクターに当てはめよう」と現場で考えていきました。脚本づくりとオーディションが同時進行だったんです。


周防:色々なタイプの役者を知って、それを脚本に活かしていくというのはいいよね。


Q:では相撲経験者役の伊原六花さん(大庭穂香役)は、かなり早い段階に決まったのでしょうか。


片島:昨年の10月に1回目のオーディションを行ったのですが、そこに伊原さんが来てくれました。会った瞬間、もうこの人だなと思いましたね。とにかく身体能力がものすごく高い。足もしっかり上がって、四股の真似事をやってもらうと、とてもきれいだった。体もそんなに大きくないので、小さい人が大きい人を倒す相撲の醍醐味にもピッタリ。小さな体で美しい四股が踏めて身体能力が高い、そして笑顔がとても魅力的、そんな人いるのだろうかと思っていたら、いきなり伊原さんと出会えてしまった。それでも決まった後は、何ヶ月も練習し体も一回り大きくして今回の役になってもらいました。



『シコふんじゃった!』© 2022 Disney


Q:映画で竹中直人さんが演じた青木のキャラクターを、今回は大庭さんが引き継いでいる部分もあります。そこはやはり意識されているのでしょうか。


片島:もちろん世界観は踏襲する必要があるので意識はしています。映画の最後は夏子(清水美砂)が「私もシコふんじゃった」で終わるので、そこからの地続きで、ドラマでは女性が四股を踏むところから始めなければいけない。その気持ちもありました。




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