テレビ朝日で絶賛放送中の金曜ナイトドラマ「警部補ダイマジン」。ヒット作「 クロコーチ」を生み出したリチャード・ウー(原作)&コウノコウジ(作画)コンビの最新作であり、ピカレスク・サスペンスとして話題の大人気漫画「 警部補ダイマジン」(「週刊漫画ゴラク」連載中、日本文芸社 刊)のドラマ化だ。強い正義感をもつ警視庁捜査一課のエースが、法で裁けない犯人に剛腕を振りかざし、≪悪をもって悪を制す≫――本作はそんなダークヒーローが巨悪に挑む物語。
主演は生田斗真、共演に向井理と土屋太鳳という布陣に加え、監督は何と巨匠・三池崇史。映画・Vシネマ・テレビドラマと、あらゆる媒体で数多くの作品を生み出してきた三池監督だが、今回は通常のオンエアに加え、配信で完全版を流すなど新しい試みへも挑戦している。三池監督はいかなる思いでこのドラマに挑んだのか。話を伺った。
今回は動画版インタビューも公開!あわせてお楽しみください!
Index
実験的なテレビドラマの感じがした
Q:今回のドラマ演出について率直な感想を教えてください。
三池:原作モノのドラマ化ということでしたが、映画でもVシネマでもなくテレビでもなく、何だか自由な感じがしました。今回は配信で完全版を流すしくみになっていて、今までの見逃し配信とはまた違うものになっています。テレビドラマもいろんな方向を模索していて、その実験の一部みたいなものかなと思いましたね。
「警部補ダイマジン」Copyright© tv asahi All rights reserved.
Q:原作の印象はいかがでしたか?
三池:懐かしい感じがありました。正面から直球をぶつけてくる感じは、僕らの世代でいうと梶原一騎さんの作品のような感覚もあり、何だか読みやすかったです。楽しく読ませてもらいましたが、ドラマ化するのはなかなか難しそうだなと。
Q:漫画原作の映像化を手がけることが多いですが、気をつけていることはありますか?
三池:漫画に限らず小説でもそうですが、原作に携わっていた人たちが出来上がった作品を観たときに、がっかりさせないこと。単に原作をなぞるのではなく、そこから物語が始まるような感覚を持ってもらうこと。それは自分にとって使命であり、視聴率などよりも大事な部分ですね。