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『深い谷の間に』マイルズ・テラー&アニャ・テイラー=ジョイ 一緒にダンスをする感覚で念願の初共演【Actor’s Interview Vol.49】

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『深い谷の間に』マイルズ・テラー&アニャ・テイラー=ジョイ 一緒にダンスをする感覚で念願の初共演【Actor’s Interview Vol.49】

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巨大なセットには本物としか思えない熱帯雨林も



Q:深い谷を挟んだ監視塔や、その谷の秘密など本作のビジュアルは斬新です。どのような撮影現場でしたか?


テイラー=ジョイ:すべて実物のセットが作られていました。そこを知ってほしいので、ビハインド・ザ・シーン(舞台裏の映像)が公開されるのが待ちきれません(笑)。


テラー:もちろん谷の広さや深さを見せるショットには視覚効果が使われています。でもそれ以外のシーンでは、僕らの前には本物の光景が広がっていました。グリーンバックでの演技は、ごくわずかでしたね。


テイラー=ジョイ:巨大なセットの中に入ると、そこには森が作られ、本物の馬もたくさんいたし、雨水の貯水塔、戦車なんかも用意されて、私たちは別の世界に迷い込む感覚でした。


テラー:特に森は素晴らしかった! 実際に雨が降っている熱帯雨林を目にした時は信じられない気分でしたよ。僕らが森を歩き続けるシーンもあるのですが、同じ場所を何度も通ることがなく、つねに新しい風景が待っているんです。


テイラー=ジョイ:そう。だから演技をする必要もない。「アクション!」という言葉に反応して、肉体が自然に動いた感じです。



Apple Original Films『深い谷の間に』画像提供 Apple


Q:では最後に『深い谷の間に』は、観る人に何を伝えると思いますか?


テイラー=ジョイ:1対1の人間関係の重要性でしょうか。この関係が人間としてのあなたに何をもたらすのか? 私たちは社会的生きものですから、他者と遠く離れ、孤立しているわけではありません。でも孤立状態になればなるほど、誰かに共感するという本来の人間性を持ち続けるのが難しくなるのです。


テラー:本作のリーヴァイがそうであるように、誰もが仕事の場で「自分を守りたい」「弱く見せたくない」と思っているはずで、それは人として自然な反応です。そのような状況で自分だけが知っている弱点、つまり自分のすべてを素直に受け入れてくれる人が目の前に現れれば、心が解放される。誰かと深い部分で繋がることは最高の気分であると、この映画は改めて教えてくれるのではないでしょうか。



取材・文:斉藤博昭

1997年にフリーとなり、映画誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。クリティックス・チョイス・アワードに投票する同協会(CCA)会員。





Apple Original Films『深い谷の間に』

Apple TV+にて2月14日(金)より配信開始!

配信:Apple TV+

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