© 2025 20th Century Studios. All Rights Reserved. © Photofest / Getty Images
『プレデター』シリーズまとめ 唯一無二の宇宙の狩人は、いかにして愛されてきたのか?
3.『エイリアンVS.プレデター』(04)101分 ※完全版109分

『エイリアンVS.プレデター』(c)Photofest / Getty Images
『2』で『エイリアン』シリーズとの絡みを匂わせたせいか、漫画やゲームなど、様々なメディアでプレデターとゼノモーフが戦う話が作られた。とは言え、さすがに実際に戦うのは大人の都合的に…と誰もが思っていたが、そこは映画の都・ハリウッド。奇跡の対戦カードが実現する(何事も言ってみるものだ)。監督は『バイオハザード』(02)でブイブイ言わせていた、SFホラー大好きっ子のポール・W・S・アンダーソン。プレデターの若者たちが南極の地下で成人式のゼノモーフ狩りをやっていたら、迷惑な人間がやって来てエラいことに…という建付けで、SFホラー二大巨頭が死闘を繰り広げる。ゼノモーフに比べると格段に話が通じるせいもあって、本作ではプレデターがひたすらカッコいい。ゼノモーフをジャイアントスウィングでブン投げる、居合切りみたいに頭を叩き斬るなど、カッコいいアクションを連発。クイーンエイリアンに大ジャンプからの一撃を加えるシーンは、プレデター史上最高にカッコいいワンカットと言っていいだろう。無骨なプレデターが傷心のヒロインと心を通わせるシーンは、プレデター好きならずともキュンと来ること請け合いだ。
もっと詳しく:『エイリアンVSプレデター』2大異星生物は、戦うべくして戦った!? 奇想天外、でもアツい
4.『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(07)94分 ※完全版102分

『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(c)Photofest / Getty Images
夢の対決・ラウンド2。前作が「全体的にプレデター寄りでは?」と疑惑の判定があったことから、今回はエイリアン側が大幅パワーアップ。物語は前作終了から数時間後という設定で始まる。プレデターの宇宙船がアメリカの田舎町に墜落し、プレデターとエイリアンが合体した〝プレデリアン〟が町に解き放たれた。プレデリアンはゼノモーフを高速で繁殖させ、街の住人を虐殺しまくる。一方、プレデター成人式の不始末を完全隠蔽するために、プレデター星から冷酷無比なプロフェッショナル〝ザ・クリーナー〟が出撃。かくしてシリーズ最凶の残虐ファイトが幕を開ける。前作よりも格段にホラー寄りになり、特にエイリアン側が大暴れ。男も女も、老人も子供も、とにかくたくさん人が死ぬ。血みどろヴァイオレンス度でいえば『エイリアン』シリーズを含めても1位かもしれない(病院での、あのシーンは劇場で悲鳴が上がっていました)。流れ弾ならぬ流れ手裏剣など、とにかく勢いがある1本。そしてザ・クリーナーの、どれだけ頑張ってもゼノモーフがドンドン増えて行って、半ギレ状態になりつつも職務に当たる姿は、日々の仕事に疲れる僕らに勇気をくれる。