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『トロフィー』孫明雅監督 × 撮影監督:山崎裕 年齢差49才!タッグを組んだ新人監督とカメラマン【Director’s Interview Vol.573】

『トロフィー』孫明雅監督 × 撮影監督:山崎裕 年齢差49才!タッグを組んだ新人監督とカメラマン【Director’s Interview Vol.573】

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今の時代の在日コリアンを描く



Q:等身大の14歳を体現した恒那さん、彼女を見守る父親役の井浦新さんと母親役の市川実和子さん、3人の距離感がとても良かったです。最も近くで見ていたお二人にはどう映っていたのでしょうか。


孫:新さんも市川さんは良かったですよね。新さんは子役の子とのやりとりなど、演出しなくても勝手にやってくれていました。ちょっと面白い感じの“ウザキャラ”お父さんみたいな感じも、思ったより出ていて良かったですね。


山崎:その辺は理解していた感じだね。一番最初の脚本だと、お父さんはもっと真面目な北朝鮮系の校長先生だったんだけど。


孫:もともと、すっごいウザいキャラで書いてたんです。でも新さんがそれをやるのが想像できなかった。新さんが出ている『止められるか、俺たちを』(18)観たときに、「新さん、面白いのもいけるんじゃないか」と思って、ウザいキャラも少し残しました。



『トロフィー』©2026 K2 Pictures


Q:在日コリアンを描いた映画としては全く新しいアプローチに感じました。知らなかったことも多く描かれ、そして日本人の視線がしっかりと見透かされていました。主人公ソヒの思いや視点も新鮮でした。


山崎:そうなんだよね。僕もすごく新鮮でした。脚本を読んで撮り始めるときから、それはすごく思っていました。今までも在日の人たちを扱ったドキュメンタリーや映画はあったけど、この作品は、今の在日の人が抱えている家族のありようが、ものすごくリアルに描かれていた。監督自身が自分の体験と感性で撮っているからね。こういう形になって、映画として日本で観られることがとても良かったです。


韓国でもめちゃめちゃ評判が良くて、もう韓国での公開も決まっていますし、何社からも問い合わせがあったりしているそうです。韓国ドラマや映画にハマっている人たちからも、SNSで「『トロフィー』は観た方が良い!」という投稿が飛び交っていると聞きました。


孫:なんか時代性みたいなものを出したいなと思っていて、『パッチギ!』(04)とか『GO』(01)とかは、まだ南北の差が出ていない時期だったんです。でも今は韓流ブームがある一方で、「北朝鮮=ミサイル」のヤバい国だという印象もある。そんな中、今の朝鮮学校の子たちは、日本の子たちとK-POPでは仲良くなれるけど、朝鮮学校に通っていることや朝鮮舞踊を習っていることはすごく言いづらいみたいなところがある。それって、なんかすごく“今”だなって思うんです。北と南の差が出てきた、これまでとは日本での見られ方が違う在日コリアンの話として、今回は描いています。


Q:恒那さん演じる主人公と監督では少し年齢差があります。そこを埋めるための調整もされたのでしょうか。


孫:取材はさせてもらいました。実際に通っている子たちや現役の先生方にも話を聞きました。


Q:日本人の視線を映し鏡のように見せられている部分もありました。劇中出てくる北朝鮮マニアの人たちにも、自分たちと共通する部分を感じてしまいました。


孫:北朝鮮愛好家の人たちは実際にいて、映画に出てきたような店こそありませんが、活動はされているんです。そこで売っている物など、撮影用に全部貸してもらいました。この企画を理解した上で自分たちの映り方も全て理解した上で貸してくれたので、すごく理解がある方でしたね。


山崎:あれ、大変だったんですよ。借りたものだから。倒しちゃいけないとか。


孫:これはすごくいいものだから一番映るところに置こうとか(笑)。


山崎:持ってきてくれて、貸してくれて、しかもエキストラでも出てくれましたね。





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