圧倒的すぎるイマジネーション『ロボット2.0』
インド、チェンナイの街にあった全てのスマホが、文字通り“飛んで”行ってしまう。事態を調査すべく政府に召集されたバシーガラン博士と、助手で絶世の美女型ロボットのニラー。2人が捜査の先でたどりついた田舎の湖畔の村で見たのは、雲のようにうごめく鳥の群れ……のようにうごめくスマホの群れだった。
という出だしから、物語はまたもや思いもよらない急転直下を繰り返す。
『ロボット2.0』(c)2018 Lyca Productions. All rights reserved.
本作の白眉はなんと言っても、前作を凌駕する全く思いもよらないイマジネーションの洪水であろう。予告編でも見ることの出来る「スマホ群による殺人」シーンは物理法則を始めとした、ありとあらゆる法則を「面白さ」のみのために壊しまくる。
さらに、前作で世界中を虜にしたラジニカーント集団の合体も人数を増やし、一大スペクタクルを巻き起こす。対する“スマホ軍団”も、その小ささを活かし複雑な合体と変形を繰り返し、おおよそ人間が思いつける上の、さらにその上を行く発想で観客たちを呆気に取りまくるのである。
『ロボット2.0』(c)2018 Lyca Productions. All rights reserved.