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『シークレット・スーパースター』全ての隠された“スーパースター”たちへの讃歌

(c) AAMIR KHAN PRODUCTIONS PRIVATE LIMITED 2017

『シークレット・スーパースター』全ての隠された“スーパースター”たちへの讃歌

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※2019年8月記事掲載時の情報です。


『シークレット・スーパースター』あらすじ

15歳の少女インシア(ザイラー・ワシーム)のただ1つの夢はインド最大の音楽賞のステージで歌うこと。しかし厳しい父親は、叶わない夢に大反対。歌うことを禁じてしまう。そこで彼女は顔を隠して歌った動画をこっそりとYouTubeにアップ。彼女の歌声はたちまち大人気となり、その話題は若干落ち目の音楽プロデューサー、シャクティ・クマール(アーミル・カーン)との出会いをもたらすが・・・?


Index


『きっと、うまくいく』主演が贈る新たな感動作



 「泣きの一手」とか「涙は女の武器」といった「泣く」ことにまつわる慣用句は、涙が普段は隠されているものだという前提で成り立っている。普段は隠している恥ずかしいことなのに、あえて見せて訴えるから「泣きの一手」を許す気になるし、隠していることを晒すから「武器」にもなる。そんな涙を、人目から隠す間も与えず、多くの人から搾り取った傑作『きっと、うまくいく』(09)で主演を務めた、アーミル・カーンの作品『シークレット・スーパースター』が公開となる。


 本作はインド国内はもとより、中国など公開された国では軒並み大ヒットを記録し、公開年のインド映画賞では多くのノミネートと受賞を記録した“お墨付き”の傑作である。


『シークレット・スーパースター』予告


 本作は封建的な家庭で育った少女が、歌手になる夢を叶えるために奮闘する作品だ。いわば「小さな世界」の物語だが、そんな作品がなぜ「大きな世界」に響いていったのかを詳らかにしたい。



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