1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. 赤ちゃん泥棒
  4. 『赤ちゃん泥棒』歓喜の歌からキューブリックまで!アナロジーで読み解くコーエン兄弟作品
『赤ちゃん泥棒』歓喜の歌からキューブリックまで!アナロジーで読み解くコーエン兄弟作品

『赤ちゃん泥棒』歓喜の歌からキューブリックまで!アナロジーで読み解くコーエン兄弟作品


Index


コメディ作家としてのコーエン兄弟



 『ノーカントリー』(07)や『トゥルー・グリット』(10)など、ヒリつくような暴力描写を静謐な抑えたトーンで描き、評価の高いコーエン兄弟だが、フィルモグラフィにコメディは少なくない。むしろ、ほとんどの作品は軸として「コメディ」が据えられて、サブジャンル的に「犯罪」や「殺人」が組み込まれていると言ってもいいだろう。また、ほとんどの作品で劇中の登場人物を別の何かの象徴として描いているのも特徴だ。


 たとえば『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(13)では、ネコを返すために右往左往するフォーク歌手を描きながら「ネコそのもの」を描いているし、『シリアスマン』(09)では、災難にばかり合う男を描き、旧約聖書ヨブ記を現代に置き換えてみせる。



 「描いている事象や人物が、そのままの意味を持たないコメディ」というのがコーエン兄弟の作風と言ってもいいだろう。そんなフィルモグラフィの中で奇妙な輝きを放つ作品が『赤ちゃん泥棒』(87)である。



PAGES

この記事をシェア

公式SNSをフォロー

counter
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. 赤ちゃん泥棒
  4. 『赤ちゃん泥棒』歓喜の歌からキューブリックまで!アナロジーで読み解くコーエン兄弟作品