1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. ジュマンジ/ネクスト・レベル
  4. 『ジュマンジ/ネクスト・レベル』継続と発展――前作からの「進化」を支える、キャラへの深愛と心情描写
『ジュマンジ/ネクスト・レベル』継続と発展――前作からの「進化」を支える、キャラへの深愛と心情描写

『ジュマンジ/ネクスト・レベル』継続と発展――前作からの「進化」を支える、キャラへの深愛と心情描写

Index


前作を見事にアップデートさせた続編



 上手い。素直にうならされた。なんと爽やかで、クレバーな続編だろう。アイデア満載だった前作のさらに先を行く、異端の王道映画だ。


 往年の名作『ジュマンジ』(95)を大胆に翻案し、全世界興行収入9億6,000万ドル超の大ヒットを叩き出した『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(17)。ボードゲームの世界が現実になる、という設定をテレビゲームの世界に入る、という展開にアップデートさせて映画ファンの度肝を抜き、「ロック様に高校生を演じさせる」といったアイデアを盛り込んで、全世界を笑いに包んだ。


 それだけでなく、青春物語としての「自己肯定」のメッセージを“アバター(ゲームキャラ)”という存在を媒介にして描き、図らずもウルっとしてしまう共感度大の今風な味付けに。設定を現代風に変えたリブート(或いは続編)は多々あるが、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』は数少ない成功例と言える。



 それ故に、さらなる続編を生み出すことには不安があった。「柳の下のドジョウ」を狙って失敗に終わった映画は数知れない。しかも『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』は、クオリティは確かに高いが「出オチ」感が大きかったこともまた事実だろう。欲張った結果、前作の快走に泥を塗るようなことになりはしないか……そんな偉そうな心配は、軽々と吹き飛ばされた。


 『ジュマンジ/ネクスト・レベル』は、笑ってしまうくらい見事で、驚くほど丁寧な続編だったからだ。「ヒットしたから続編を作った」つぎはぎ感やこじつけ具合は微塵も感じさせず、当然のように(それでいて切れ目なく)つながっている。前作のフォーマットを踏襲しつつも、新たな可能性を見せてくれた監督・脚本チームに拍手を送りたい。



 アメリカ最大の批評サイト「Rotten Tomatoes」のオーディエンススコアは87%と、前作とそん色ない数字。12月6日週に中国など十数国で封切られ、全世界興行収入は1週間で約5,200万ドルを売り上げた。中国国内の成績は前作よりはダウンしてしまったが、パッと見前作と同じに見えてしまう作品の性質的にも(中身は進化しているのだが)、充分に検討しているといえるのではないか。その後本国でも公開され、前作を大幅に上回る6,100万ドルを売り上げて初登場第1位を記録。12月16日現在、全世界興行収入は2億1,200万ドルに達している。



PAGES

この記事をシェア

公式SNSをフォロー

counter
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. ジュマンジ/ネクスト・レベル
  4. 『ジュマンジ/ネクスト・レベル』継続と発展――前作からの「進化」を支える、キャラへの深愛と心情描写