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『ミッドナイト・ラン』二人の名優の芝居が極上のケミストリーを生んだ、バディ・ムービーの金字塔

(c)Photofest / Getty Images

『ミッドナイト・ラン』二人の名優の芝居が極上のケミストリーを生んだ、バディ・ムービーの金字塔


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コメディから始まったバディ・ムービーの歴史



 二人組を主人公にすえたバディ・ムービーはの歴史は古い。’30年代に“極楽コンビ”の名前で親しまれたローレル&ハーディや、ヴォードヴィル芸人としてキャリアをスタートさせたアボットとコステロなど、かつてはお笑いコンビによるコメディ映画が主流だった。その流れは、『珍道中シリーズ』でお馴染みのビング・クロスビーとボブ・ホープ、『底抜けシリーズ』のディーン・マーティンとジェリー・ルイスなど、’50年代まで続いていく。


 しかし時代が’60年代末にさしかかり、ベトナム戦争を背景としたアメリカン・ニューシネマが台頭してくると、バディも単なるお笑いのボケ・ツッコミの関係から、深い友情で結ばれたホモソーシャル的関係に変化する。ジョン・ヴォイトとダスティン・ホフマン主演の『真夜中のカーボーイ』(69)、ポール・ニューマンとロバート・レッドフォード主演の『明日に向って撃て!』(69)、ジーン・ハックマンとアル・パチーノ主演の『スケアクロウ』(73)などなど、悲劇的結末に向かって疾走するヒューマンドラマが数多く生まれた。



 イケイケの‘80年代になると、しっとりとした情感をたたえていたバディ・ムービーは、アクション映画いう新しいフェーズに突入。ニック・ノルティとエディ・マーフィ主演の『48時間』(82)、メル・ギブソンとダニー・グローヴァー主演の『リーサル・ウェポン』(87)は、その代表格といえるだろう。人種も性格も異なるキャラクター同士が、時には反発しながらも友情を育み、事件を解決していく。アクションでありながらヒューマンドラマの要素も含んだバディ・ムービーものは、ヒット作を連発。つまり‘80年代においてバディ・ムービーは、“カネになるジャンル”だったのだ。


 そんな中、一本の映画がオリジナル脚本で企画される。賞金稼ぎの男と、マフィアから命を狙われる会計士との珍道中を描いた、『ミッドナイト・ラン』(88)だ。



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