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『ゴーン・ガール』円満な結婚生活を営むための指南ムービー(サイコ・サスペンス風味)※注!ネタバレ含みます。

(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

『ゴーン・ガール』円満な結婚生活を営むための指南ムービー(サイコ・サスペンス風味)※注!ネタバレ含みます。

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フィンチャーのお眼鏡にかなった破天荒女優、ロザムンド・パイク



 しかし監督として招聘されたデヴィッド・フィンチャーは、エイミー役にリース・ウィザースプーンは適切ではない、と考えていた。彼が求めたのは、“フェイ・ダナウェイのような女優”。曰く、「彼女には誰にも共有できないような、過酷で辛い経験が感じられる」。確かに、キュートで人懐っこそうなウィザースプーンとは真逆のタイプだ。


 候補として挙がったのは、シャーリーズ・セロン、ナタリー・ポートマン、エミリー・ブラント、ルーニー・マーラ、オリヴィア・ワイルドといった女優たち。そんな中でフィンチャーが最終的に選んだのは、ロザムンド・パイクだった。



『ゴーン・ガール』(C)2017 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.


 『007 ダイ・アナザー・デイ』(02)でボンドガールとして銀幕デビューした彼女は、その後『プライドと偏見』(05)、『サロゲート』(09)、『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』(11)など、文芸作品、SF、コメディと幅広く活躍。プライベートでは、『プライドと偏見』の監督ジョー・ライトと婚約していたものの、結婚式をドタキャンするという激烈エピソードもアリ。クール・ビューティーな容姿の裏に潜む破天荒さに、フィンチャーは惹かれたのかもしれない。


 ロザムンド・パイクは出演が決定すると、『氷の微笑』(92)のシャロン・ストーン、『誘う女』(95)のニコール・キッドマンを参考にして、徹底的に役作りに取り組んだ。13ポンドもの体重を増やしたり減らしたりという苦行を、3回にわたって繰り返したりもした。


 うーむ、ロバート・デ・ニーロばりの役者根性。しかも彼女はニール・パトリック・ハリスとのセックス・シーンに挑むため、人形を使って自主練に励んでいたという(!)。


 かくして、映画史上でも屈指の無双キャラ“エイミー”が誕生する。



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