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『キック・アス』大手スタジオも難色を示した過激すぎるスーパーヒーロー

『キック・アス』大手スタジオも難色を示した過激すぎるスーパーヒーロー


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いまやフィクションとは言い難い?



 悪を制する正義の味方は、どの時代の子どもたちにも勇気と希望を与える存在だ。テレビや映画の中で活躍している憧れのスーパーヒーローを真似て、いつか自分もなれる日が来るかもしれないと、誰もが一度は夢を見る。


 そんな夢も大人になれば忘れてしまうものだが、『キック・アス』のような映画を観たとき、そんな夢がふっと思い起こされる。『キック・アス』は、勉強もスポーツもカラキシの男子高校生がスーパーヒーローを目指して奮闘する映画だ。


 コミック・ブックに情熱を注ぐデイヴ・リゼウスキ(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、ニューヨークに住む冴えない男子高校生。母親を突然の病気で亡くし、いまは父親とふたりで暮らしている。コミック・ブックのスーパーヒーローに影響を受けたデイヴは、自分がヒーローとなった世界を妄想するだけでは飽き足らず、とうとう奇抜なコスチュームを着て自らを“キック・アス”と名乗り、勝手なパトロールを開始する。



 デイヴは、ある日、本格的な訓練を受けた父と娘の自警団ペア、ビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)&ヒット・ガール(クロエ・グレース・モレッツ)に遭遇し、強大な犯罪組織との戦いに巻き込まれてゆく……。というのが本作の筋書きだ。


 マーク・ミラーとジョン・ロミータ・Jrの同名コミックに基づく本作の物語は、いまや非現実的な物語ではないのかもしれない。マーベルやDCをはじめとする多くのアメコミ映画が世界中で爆発的なヒットを飛ばしている昨今において、本作の主人公のように現実世界でスーパーヒーローを目指そうとする人は少なくない。


 実際、アメリカをはじめとする欧米諸国では、危険な地域を警備するコスプレ自警集団が結成されていたりするので、『キック・アス』で描かれる世界はいまや完全なるフィクションとは言い難い。


 なんの能力も持たない人間がスーパーヒーローを目指すという物語は、一見コメディのようでいて、実にアメコミチックな内容でもある。というのも、バットマンやスパイダーマン、キャプテン・アメリカなど多くのスーパーヒーローは、もともとはなんの能力も持たない普通の人間だった。彼らの能力は生まれながらのものではなく、そのほとんどが後天的なものである。高校生のデイヴがスーパーヒーローを目指して躍起になる物語も、歴代のスーパーヒーローのオリジン・ストーリーと同じ感覚で観ることできるのだ。



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