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『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』「3つの幻影」を越えた先にあるものとは?※注!ネタバレ含みます。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』「3つの幻影」を越えた先にあるものとは?※注!ネタバレ含みます。


※本記事は物語の核心に触れているため、映画をご覧になってから読むことをお勧めします。


Index


真のテーマは「幻影の克服」



 見事。この一言に尽きる。


 全世界に衝撃を与えた『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)から2ヶ月を経て、放たれたのはあの物語の続き。本作は、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の「フェーズ3」の最終作(エピローグ)であり、この後に続く「フェーズ4」への架け橋(プロローグ)でもある。


 『エンドゲーム』の感動を薄れさせることなく物語を終結させ、今後のMCUへの期待も抱かせなくてはならないという命題を、本作は真正面から乗り越えてみせた。まるで、もがき悩みながらも理想のヒーローに向かって突き進んでいくスパイダーマンのように。


 今回は、ネタバレも交えて本作の構造面での魅力を語っていきたい。


 まずは、簡単に『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に至るまでの流れをおさらいしよう。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)で最強の敵サノスが全宇宙の生命の半分を消し去ってから、5年の時を経てアベンジャーズは失われた命を復活させた。アイアンマン/トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)をはじめとするヒーローたちの犠牲と引き換えに……。



 そして本作で描かれるのは、学生生活に戻ったスパイダーマン/ピーター・パーカー(トム・ホランド)が同級生たちとヨーロッパ旅行に出かけ、世界を混沌に突き落とそうとする新たな脅威と向き合う姿だ。MCUファンが狂喜する過去作とのリンクに加え、『スパイダーマン』(02~07)や『アメイジング・スパイダーマン』(12~14)シリーズでも重要な要素だった「恋愛」のボリュームが大幅に増え、往年のファンをも満足させるつくりになっている。


 師匠であるトニーが死亡した現実を十分に受け入れられないまま、ヒーローと学生の二足のわらじで大忙しのピーター。喪失感からなのか、冒頭から「恋愛」に過度にのめり込もうとする姿が描かれる(一見明るいシーンだが、彼の潜在的な不安を考えるとかなり複雑だ)。リフレッシュしようとヒーロー活動はしばし休業して修学旅行に飛び出すが、世界は想像以上に「アイアンマン・ロス」に支配されていた――。


 今回の敵は、ピーターの内外から現れる。本作のテーマは、ずばり「幻影の克服」だ。



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