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『ランボー ラスト・ブラッド』40年近くに渡るシリーズから考える、ジョン・ランボーの本質とは? ランボーシリーズ徹底解説!

(C)2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

『ランボー ラスト・ブラッド』40年近くに渡るシリーズから考える、ジョン・ランボーの本質とは? ランボーシリーズ徹底解説!

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スタローンが考えるランボーの本質とは?



 ランボーの本質とは何か。それは戦いに血を燃やす、人間兵器としての自分だろう。


「戦うマシンであることが自分の本質だと気づくまで、キミの悩みは続く」これは『ランボー3/怒りのアフガン』の中で、師であるトラウトマン大佐がランボーに放った言葉だ。そして彼の言葉どおり、今もランボーはこの宿命を背負い続けている。『ラスト・ブラッド』劇中、ランボーは見返りのない人命救助に身を投じることで、ベトナム戦争で救えなかった仲間への贖罪をはたし、ぶり返し襲ってくる戦場のフラッシュバックを、かろうじて投薬で抑えている。


 この生々しい苦悩に今も苛まれ続けるランボーを、本作においてスタローンは解放しようとしていたに違いない。それは自身の年齢が『最後の戦場』のとき以上にキャリアの終末に近づいたことと無縁ではないだろうし、この映画で第1作を反復したのは、ランボーというフランチャイズを円環のようにまとめようとした証だろう。



(C)2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.


 だがこの『ラスト・ブラッド』のエンディングを見る限り、円環ではなく再び険しい一本道を、ランボーに歩ませようとしているかのようだ。2019年のカンヌ国際映画祭においてスタローンは『ラスト・ブラッド』の成功が証明されれば、ジョン・ランボーというキャラクターを演じ続けると明言している。


 はたしてランボーに真の安息はあるのか——? 『ランボー ラスト・ブラッド』は、時代に翻弄されたヒーローの、激しい“生き様”の行く末を観る者の目に焼きつけさせる。



文: 尾崎一男(おざき・かずお)

映画評論家&ライター。主な執筆先は紙媒体に「フィギュア王」「チャンピオンRED」「映画秘宝」「熱風」、Webメディアに「映画.com」「ザ・シネマ」などがある。加えて劇場用パンフレットや映画ムック本、DVD&Blu-rayソフトのブックレットにも解説・論考を数多く寄稿。また“ドリー・尾崎”の名義でシネマ芸人ユニット[映画ガチンコ兄弟]を組み、TVやトークイベントにも出没。 Twitter: @dolly_ozaki



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『ランボー ラスト・ブラッド』

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