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『ランボー ラスト・ブラッド』40年近くに渡るシリーズから考える、ジョン・ランボーの本質とは? ランボーシリーズ徹底解説!

(C)2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

『ランボー ラスト・ブラッド』40年近くに渡るシリーズから考える、ジョン・ランボーの本質とは? ランボーシリーズ徹底解説!

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『ランボー/最後の戦場』(08) 
残酷をきわめた戦いで、おのれの本質を知る




監督:シルベスター・スタローン 99分(エクステンデッド・カット版)


 およそ20年ぶりの復活となったランボーは、タイで隠遁生活を送る世捨て人のような存在となっていた。だがカレン族の住む村への医療援助という、人道的使命を帯びた一団を現地に運ぶ役割を経て、現地の人々をサディスティックに虐殺する、ミャンマー軍事政権部隊との戦いに身を投じていく。


 2006年の『ロッキー・ザ・ファイナル』でロッキーを復活させたスタローンは、その流れを活かしてもう一人の分身である『ランボー』を21世紀に蘇らせた。そして世界が目を向けてこなかった残忍な地域紛争にフォーカスを定め、弱者に対する暴力への潰えぬ怒りを再可燃させていく。加齢を微塵も感じさせない肉体と深みを帯びた演技力で、長年のブランクをもろともせぬ役へのアクセスを果たしたのだ。


 ただ20年の間に様変わりしたアクション描写のスタイルが、シリーズの感触に変化を与えている。特にスティーブン・スピルバーグ監督の第二次大戦映画『プライベート・ライアン』(98)の登場以降にスタンダードとなった、凄惨かつ残虐性の高い戦闘シーンが、ランボーの置かれた状況を極めて困難なものとして描き出す。そこにもたらされるのは勝利の達成感などではなく、争いの無常感だ。

 

 そして同時に、映画は過去3作で触れてきた、ランボーの本質を顧みることとなる。戦場に居場所を求めてしまう、戦士としての彼の宿命を再定義することで、作品は包括的なランボー論に言及するかのようだ。



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