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『ランボー ラスト・ブラッド』40年近くに渡るシリーズから考える、ジョン・ランボーの本質とは? ランボーシリーズ徹底解説!

(C)2019 RAMBO V PRODUCTIONS, INC.

『ランボー ラスト・ブラッド』40年近くに渡るシリーズから考える、ジョン・ランボーの本質とは? ランボーシリーズ徹底解説!

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 ハリウッドを代表するスターとして、今もなおアクション映画の最前線に立つ名優シルベスター・スタローン。そんな彼の半身ともいえるキャラクターのジョン・ランボーが、最新作『ランボー ラスト・ブラッド』で11年ぶりに戻ってきた! そこで遠大なサーガとなった『ランボー』フランチャイズ4作品をCINEMOREならではのトリビア視点で振り返り、2020年12月2日にDVD &ブルーレイがリリースされる『ランボー ラスト・ブラッド』の見どころと、ランボーという稀代のアクション・アイコンの本質に迫ってみた。


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『ランボー』(82) 
戦争の傷を負った反逆のリアリティヒーロー




監督:テッド・コッチェフ 97分


 行方不明になった友人を探しにワシントン州ホープを訪れた、ベトナム戦争帰還兵のジョン・ランボー。だがその風貌に不審を覚えた保安官ティーズル(ブライアン・デネヒー)から屈辱を受け、彼は正当な理由もなく拘留されてしまう。そしてランボーは地元の警察たちに排他的な扱いをされ、望まぬ反乱へと事態を拡げていく——。


 ランボーの起点となった本作は、1972年に出版されたデイヴィッド・マレルのサスペンス小説「一人だけの軍隊」に基づく。この物語は、マレルが1968年当時のベトナム戦争報道とアメリカ国内の反戦暴動から着想を得たもので、輝かしい戦歴を持ちながら退役後はPTSDに悩まされた、元軍人で俳優のオーディ・マーフィをモデルにしている。そして「先制攻撃」を意味する原題“First Blood(ファースト・ブラッド)”は、ベトナム戦争帰還兵のランボーと、朝鮮戦争帰還兵であるディースル、それぞれの元軍人による対立を象徴し、閉じていた戦士としての性質を覚醒させてしまう、そんなランボーの苦しみを端的にあらわしている。


 「ランボー役のリストに挙げられた俳優で、僕はいちばん下のほうだった」というシルベスター・スタローンは、余人に代え難い個性と、生々しい感情を捉えたパフォーマンスで共感を呼び、ランボーは『ロッキー』シリーズ(76〜)とともに彼の当たり役となった。鋼のような肉体に、ジェリー・ゴールドスミスの哀愁を帯びたテーマ曲など、それらの際立った要素がランボーのアイコン化に拍車をかけている。


 なにより1982年の作品発表時、アメリカはベトナム戦争の失態と向き合い、苦しみに苛まれていた退役軍人たちの窮状を汲みつつあった。そんな時代に生まれたランボーは、戦争の傷を負ったリアリティヒーローにして、ベトナムの激戦で全てを失った人々を讃える、地に足のついたキャラクターとして人々の賞賛を得たのだ。



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