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『アメリカン・スナイパー』ハリウッドで大論争を巻き起こした、イーストウッド最大のブロックバスター

(c) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC

『アメリカン・スナイパー』ハリウッドで大論争を巻き起こした、イーストウッド最大のブロックバスター

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スピルバーグからイーストウッドへの監督交代劇



 『アメリカン・スナイパー』の原作は、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズの狙撃手として数々の勲功を挙げた、クリス・カイルの自伝『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』。カイルは派遣先のイラクで160人もの戦闘員を殺害したとされる、「伝説の狙撃手」だ。この自伝は発売されるやいなや驚異的な売り上げを叩き出し、「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーリストでも13 週で1位を記録する。


 この自伝に目をつけた脚本家のジェイソン・ホールは、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(09)や『世界にひとつのプレイブック』(12)で知られる俳優のブラッドリー・クーパーに映画化を売り込む。企画を気に入ったクーパーはワーナー・ブラザースと共同で映画化権を獲得し、プロジェクトを発足させた。


(c) 2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC


 最初はブラッドリー・クーパー自身が監督を務めるという構想もあったが、初監督作品にはあまりにも準備不足ということで見送り。『世界にひとつのプレイブック』でブラッドリー・クーパーとタッグを組んだ、デヴィッド・O・ラッセルが監督を務める案も浮上したが、なんやかんやでコレも見送り。そこで、『プライベート・ライアン』や『戦火の馬』など、数多くの戦争映画を手がけてきたスティーブン・スピルバーグが招聘される。


 スピルバーグは意気軒昂にスクリプトへのアイディア出しを行ったが、脚本が160ページ近くまで膨れ上がってしまい、とても2時間の映画の尺には収まらない事態に。このままでは製作が困難になるという判断から、あっさり監督を降板してしまう。だが、スピルバーグには一つの確信があった。『父親たちの星条旗』や『硫黄島からの手紙』で仕事をしたイーストウッドなら、この作品に興味を示してくれるだろうと。スピルバーグは自らイーストウッド連絡を取り、正式に彼が監督を務めることが発表される。


 ちなみにクリス・カイル自身も、「もし自分を題材にした映画を撮るとしたら、クリント・イーストウッド以外にいない」と語っていたという。




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