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『フォレスト・ガンプ/一期一会』名匠ゼメキスが最新技術を駆使して”アメリカの姿”を描いた、90年代ハリウッド映画の金字塔

(c)Photofest / Getty Images

『フォレスト・ガンプ/一期一会』名匠ゼメキスが最新技術を駆使して”アメリカの姿”を描いた、90年代ハリウッド映画の金字塔

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『フォレスト・ガンプ/一期一会』あらすじ

“人生は食べてみなければわからない、チョコレートの箱と同じ”―――アメリカの激動する歴史を駆け抜けた、トム・ハンクス演じる青年フォレストの青春を暖かい感動で描いて、アカデミー賞(R)作品賞ほか6部門を独占した映画史に残る名作。


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期待値を上昇させた”予告編”の記憶



 歴史に残る名作『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)は、第67回アカデミー賞で作品賞をはじめとする6冠に輝いた。この快挙によって、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作で揺るがぬ地位を確立していたロバート・ゼメキス監督は、42歳という若さで映画界のさらなる高みに達したと言っていい。


 公開当時、本国から聞こえてくる前評判の高さやオスカー受賞の報は、地方に暮らす高校生だった私を居ても立ってもいられない気持ちにさせた。とりわけ私を感化させたのは、あの全身が痺れるような劇場予告編だったように思う。ワシントン記念塔の前でフォレストとジェーンが抱擁して群集がワッと湧き上がる場面には、映画館の音響がもたらす臨場感や高揚感も相まって、予告編であるにもかかわらず観るたびに何度も涙したものだ。


『フォレスト・ガンプ/一期一会』予告


 この予告編に関する忘れられない記憶がある。そこでは感情を揺さぶる壮大な楽曲が使用されており、私はこれがてっきり『フォレスト・ガンプ/一期一会』の音楽だと思っていたのだが、いざ本編内やサントラCDでその曲をいくら探してみても、全く見つからず。はて、これはどういうことか。後年、ネットで調べてみると、意外と多くの方が同様の疑問を持っておられたようで、掲載されていた様々な情報から、懸案の楽曲は『ドラゴン/ブルース・リー物語』(93)の中の一曲だということが判明した。


 その後、注意してみていると、『トゥルーマン・ショー』(98)をはじめとする他の作品の予告編でも同曲がたびたび使われていることに気づいた。いわゆる作品に王道感や格調の高さを与える”鉄板曲”だったのである。これをお読みの方にどれだけ共感していただけるか分からないが、兎にも角にも、予告編に別の映画の音楽が使用されるなんて、当時の自分にはかなり目から鱗な出来事であった。


『トゥルーマン・ショー』予告




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