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  4. 『スリー・ビルボード』が描く中西部の闇とアメリカらしさ
『スリー・ビルボード』が描く中西部の闇とアメリカらしさ

『スリー・ビルボード』が描く中西部の闇とアメリカらしさ

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片田舎の町で、ひるまずに立ち上がった母親の物語



 娘が殺害されて7ケ月。事件の捜査が遅々として進まないことに苛立つ母親は、地元警察への批判を始める。批判の矛先となったのは警察署長だが、彼の部下や、署長を尊敬する街の住民たちは、逆に母親に対して抗議の声を上げる。しかし母親は抗議にもまったくひるまず、いやむしろ、抗議が火に油を注いだかのように、さらに過激な行動に走っていくのだった……。片田舎の小さな町で、想像を超えた人間ドラマが展開していく『スリー・ビルボード』。




 母親が広告を載せたのが、タイトルにもなっている3枚のビルボードだ。「レイプされて死亡」「犯人逮捕はまだ?」「なぜ? ウィロビー署長」と、シンプルな文字だけの広告。道路脇に立つ巨大な看板広告というこの風景は、じつにアメリカらしい。もちろん似たような看板は、日本を含め他の国にも存在するのだが、周囲に建物がほとんど見えず、だだっ広い平原と、どこまでも続く空を背景に、ポツンと立つ看板。漆黒の夜には、そこだけ薄暗いライトが当てられるその光景は、アメリカの片田舎を象徴していると、映画をよく観る人なら感じることだろう。



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