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『DUNE/デューン 砂の惑星』新たなIMAX規格で生まれた傑作SF。巨大画面&フルフレームのIMAXで味わう醍醐味とは⁉︎

©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

『DUNE/デューン 砂の惑星』新たなIMAX規格で生まれた傑作SF。巨大画面&フルフレームのIMAXで味わう醍醐味とは⁉︎

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4Dや日本語吹き替え版も極上の体験をもたらす



 ちなみにシートの動きや場内の空調などが劇中のシチェーションに合わせて変化する4DXやMX-4D、あるいは日本語吹き替え版での上映といったバージョンも積極的に勧めたい(4Dはどちらも吹き替え版がデフォルト)。実際に鑑賞して得た印象だが、前者は各惑星の環境に応じた風、雨などの効果が異境をリアルに演出するし、戦場の苛烈さが激しい振動をともない背中から伝わってくる。アラキスの地でときおり微香が鼻を抜けたり、砂地の変動が臀部からも感じられるなどバリエーションも豊かだ。個人的にはハピエル・バルデム扮するフレメンの代表が、レト公爵(オスカー・アイザック)に謁見するシーンの水演出が、小粋でなかなかのツボだった。


『DUNE/デューン 砂の惑星』©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved


 そして後者は、吹き替えならではの情報性が、入り組んだ物語をおのずと整理してくれるし、芸達者な声優陣が、数多いキャラクターの差別化をうながしてくれる。特にシャラメの声を担当した入野自由は熱演もので、試練を経て成長していく主人公の機微を声で感じさせるのだ。このようにいろいろなバージョンの『DUNE』が観る者の感覚機能を活かして楽しませてくれるので、躊躇せず試していただきたい。


【参照】

https://www.imax.com/content/imax-launches-new-filmed-imax-program-worlds-leading-digital-camera-brands

(*)

https://screenrant.com/dune-2021-movie-imax-release-denis-villeneuve-response/



文:尾崎一男(おざき・かずお)

映画評論家&ライター。主な執筆先は紙媒体に「フィギュア王」「チャンピオンRED」「映画秘宝」「熱風」、Webメディアに「映画.com」「ザ・シネマ」などがある。加えて劇場用パンフレットや映画ムック本、DVD&Blu-rayソフトのブックレットにも解説・論考を数多く寄稿。また“ドリー・尾崎”の名義でシネマ芸人ユニット[映画ガチンコ兄弟]を組み、TVやトークイベントにも出没。

Twitter: @dolly_ozaki



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作品情報を見る



『DUNE/デューン 砂の惑星』

10月15(金)全国公開

配給:ワーナー・ブラザース映画

©2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

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