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『プライベート・ライアン』革命を起こし続けるスピルバーグの映画作家としての矜持

TM & (C)1998 PARAMOUNT PICTURES and DREAMWORKS LLC and AMBLIN ENTERTAINMENT. ALL RIGHTS RESERVED. TM & (C) 2013 Paramount Pictures and DW Studios L.L.C. and Amblin Entertainment. All Rights Reserved.

『プライベート・ライアン』革命を起こし続けるスピルバーグの映画作家としての矜持

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映画作家としての矜持



 近年のスピルバーグは先述したスタイルとはやや距離を置き、時代に左右されないような古典タッチの作品を連投している。戦時下の人間模様を一頭の馬を通して描いた『戦火の馬』(11)や、奴隷解放の父・リンカーン大統領の闘争史に肉薄した『リンカーン』(12)。そして初めてディズニーで製作した、ロアルド・ダール原作の寓話的ブラックコメディ『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(16)etc。そのフィルモグラフィはあたかも、長い歴史を経て確立してきた「映画」という表現形態、ならびに映画作家としての自らを誇示しているかに思えてならない。なにより昨今、映画というメディアの表現が頭打ち傾向となり、いっぽうでVR(仮想現実)コンテンツが娯楽の主権を握るのでは? といった憶測がされる中、自らが先導してきた「ライド・アトラクション型映画」の流れに抗うかのようでもある。




 そんなスピルバーグだが、今年の4月に公開の最新作『レディ・プレイヤー1』でVRをテーマとするところ、なんとも因果的なものを感じずにはおれない。そして同テーマと改めて向き合うことで、作り手として「自分がどうあるべきか?」の姿勢を作中にて示しているのだ。それは公開後、皆さんがご自身で確認されるといいだろう。そして、誰もが改めて思うに違いない。


 スピルバーグは単にリアリズムの求道者ではない。れっきとした映画作家であることを。


参考文献:

StephenPizzello.August.1998.American Cinematographer Magazine.Hollywood:ASC.



文: 尾崎一男(おざき・かずお) 

映画評論家&ライター。主な執筆先は紙媒体に「フィギュア王」「チャンピオンRED」「映画秘宝」「熱風」、Webメディアに「映画.com」「ザ・シネマ」などがある。加えて劇場用パンフレットや映画ムック本、DVD&Blu-rayソフトのブックレットにも解説・論考を数多く寄稿。また“ドリー・尾崎”の名義でシネマ芸人ユニット[映画ガチンコ兄弟]を組み、TVやトークイベントにも出没。

Twitter: @dolly_ozaki



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作品情報を見る



『プライベート・ライアン』

ブルーレイ (2,381円+税)

発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント 


製作年・製作国:アメリカ

収録時間:169分

DVDレイヤー:片面2層1枚組

カラー:カラー

パッケージサイズ:BD用トール

リージョン:リージョンA

商品仕様(字幕):1:英 2:日 3:タイ 4:韓 5:中 6:広

音声:1: 英 5.1ch DTS-HD Master Audio 2: 日 5.1ch 3: タイ 5.1ch


TM & (C)1998 PARAMOUNT PICTURES and DREAMWORKS LLC and AMBLIN ENTERTAINMENT. ALL RIGHTS RESERVED.

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