1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. スパークス・ブラザーズ
  4. 『スパークス・ブラザーズ』のここを見よ! 面白過ぎる兄弟バンドの素顔に肉迫!
『スパークス・ブラザーズ』のここを見よ! 面白過ぎる兄弟バンドの素顔に肉迫!

© 2021 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED

『スパークス・ブラザーズ』のここを見よ! 面白過ぎる兄弟バンドの素顔に肉迫!

PAGES


ティム・バートンと働くはずだった!?



 メイル兄弟には、ポップ・ミュージックの分野以外にも夢があった。それは映画の製作に携わること。本編中でも描かれているとおり、大学在学時にフランスのヌーベルバーグに多大な影響を受け、在学時に短編映画を撮ったこともある彼らは、スパークスとして成功した後、フランスの名匠ジャック・タチの新作で音楽を手がけることになっていたが、タチの健康問題により、この念願の企画は流れてしまう。


 90年代初頭には日本のコミック「舞」のハリウッドでの映画化で音楽を務めることが発表された。監督は『バットマン』で売れっ子となったティム・バートン。このニュースは当時、日本でも報道されたので記憶している方もいるのではないだろうか。メイル兄弟は、これに意欲的に取り組んでいたが、バートンの降板により、またも入魂の企画は頓挫してしまう。



『スパークス・ブラザーズ』© 2021 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED


 ここまでの長いキャリアの中で、映画に楽曲を提供したことは何度となくあった。レオス・カラックスの『ホーリー・モーターズ』(12)も、そのひとつだ。これが縁となり、彼らはカンヌ映画祭でカラックスと面会することになる。


「『アネット』は元々は僕らのアルバムとしてレコーディングする予定のストーリー仕立ての楽曲集だったが、それをカラックスに話したら、聴いてみたいと言われ、そこから映画化が動き出した」とロン・メイルは振り返る。「それから映画化まで8年かかった。僕らはタチやバートンとの仕事で失敗してきたので、この映画化は本当に嬉しかったよ」映画『スパークス・ブラザーズ』には、『アネット』の撮影現場にいるメイル兄弟の姿も収められている。




PAGES

この記事をシェア

メールマガジン登録
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. スパークス・ブラザーズ
  4. 『スパークス・ブラザーズ』のここを見よ! 面白過ぎる兄弟バンドの素顔に肉迫!