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『タップス』10代で無名のトム・クルーズが光った青春映画

(c)Photofest / Getty Images

『タップス』10代で無名のトム・クルーズが光った青春映画

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『タップス』あらすじ

舞台は、廃校の危機に直面した米陸軍の幼年学校。不幸な事故により、校長を務める老将軍が逮捕され、廃校は早められることになった。校長を尊敬していた最上級生の生徒会長ブライアンは、これに反発し、賛同した仲間たちとともに武装して校内への立てこもりを決意。ことは事件として報道され、警察や軍も出動して大事件となっていった。それでもブライアンと仲間たちは学校存続のため、そして名誉のために戦い続けようとする。


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トム・クルーズ無名時代の出演作



 公開中の『トップガン マーヴェリック』の評判がよい。筆者も大いに楽しんだが、同時に、36年前に前作『トップガン』(86)を見たときのことも思い出した。そういえば、『トップガン』は当時、アメリカの右傾化の象徴のような評され方をしていたな……と。1980年代のレーガン政権は対外的な強硬政策を打ち出していたが、ウクライナ危機の今、この映画はどう見えるのか? 36年前のように、リベラルなメディアは、軍人をヒロイックに描いた映画を批判するのだろうか?


 80年代は『トップガン』の他にも、『コマンドー』(85)や『ランボー3/怒りのアフガン』(88)といったアクションスターの主演作はやり玉に挙げられることが多かった。『愛と青春の旅立ち』のような、丁寧に作られた人間ドラマでさえ、少数ながら批判の声はあったと記憶している。極論を言ってしまうと、ハリウッドで作られる多くの映画はエンタテインメントであり、そう割り切って見る分には何の問題もない。トム・クルーズの若々しさが光る『トップガン』は当時も今も、みずみずしくアツい青春映画であると、筆者は考えている。


『タップス』予告


 そのトム・クルーズが無名だった頃に出演した『タップス』(81)も、当時はタカ派映画と評されたことがある青春映画だ。舞台は、廃校の危機に直面した米陸軍の幼年学校。不幸な事故により、校長を務める老将軍が逮捕され、廃校は早められることになった。校長を尊敬していた最上級生の生徒会長ブライアンは、これに反発し、賛同した仲間たちとともに武装して校内への立てこもりを決意。ことは事件として報道され、警察や軍も出動して大事件となっていった。それでもブライアンと仲間たちは学校存続のため、そして名誉のために戦い続けようとする。




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