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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』「MCU」という固有のジャンルを映画史に築いた記念碑的作品

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』「MCU」という固有のジャンルを映画史に築いた記念碑的作品


観る者を混乱させない、芸術のようなレイアウトのアクションシーン



 そんなサノスがインフィニティ・ストーン狩りを始動させ、弱り目に祟り目のアベンジャーズをさらに窮地へと陥れていく。そして以下が特筆に値するのだが、こうした展開にともなうアクション的シチュエーションは、過去のMCUにない規模のものながら、誰が誰と戦い、どういった優劣にあるかといった情報を見失わぬよう、細心のレイアウトと目線の誘導がなされている。


 昨今、俳優をCGの背景前に置いて全像を創り出すバーチャル・プロダクション映画は、カメラワークの制限を解かれることに乗じ、過剰な演出へと暴走する傾向がある。その筆頭がマイケル・ベイ先生の『トランスフォーマー』シリーズで、特に去年のシリーズ最新作『 最後の騎士王』(17)は、複雑でコマ切れなショット構成の積み重ねでインパクトを強調。「すごいんだけど、何が眼前で展開されているのかさっぱり説明できない」ようにカオスな戦闘描写が幅を利かせていた(あれはあれでアクション構成の一手として方法を極めている)。



 が、今回タイム・ストーンをめぐる戦いに始まり、本作最大の見せ場となるワカンダ共和国での軍勢一大攻防など、観ていて常に戦局が把握でき、またきっちりと納得のいくショットの積み重ねによって、事態の逼迫を観る者に覚えさせる。こうしたスタイルは『 キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(14)や『 シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)でも顕著なルッソ兄弟(監督)の特徴だったが、今回はそれをさらに磨き上げ、今もっとも世界でアクションの組み立てに創意を含む映画になったのではないだろうか。





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