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『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』「MCU」という固有のジャンルを映画史に築いた記念碑的作品

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』「MCU」という固有のジャンルを映画史に築いた記念碑的作品


10年の歳月が生み出す、万感胸に迫る感慨



 とはいえ鑑賞にあたって、ビギナーを積極的に排除する内容にはなっていないので、大規模な過去作のおさらいは積極的に奨励はしない。ただやはり、絡みのなかったスーパーヒーローどうしのツーショット・スリーショットに気分がアガるのは、過去作を踏まえた上でのご褒美なので、許せる範囲で復習しておいたほうがいいだろう。


 だがいっぽうで身もフタもない言い方をするなら、10年の歳月をMCUと共に歩み続けてきたファンに比べれば、得られる興奮と感動は均一のものではないし、万感胸に迫る感慨の格差は埋め合わせようがない。『 アイアンマン』(08)を観て「キミは大きな世界の一部となった」と語り出すニック・フューリーの姿に「おおっ、こいつら本気でアベンジャーズやるのか!」とシネコンの暗闇で涙目になったかつての少年、青年、彼に彼女におじさんおばさん、おめでとう、君たちの勝利だ。




 とはいえ映画を楽しむうえで、どなたも復習しておいて損はない情報がある。物語の起因となるインフィニティ・ストーンの6つそれぞれがいかなるパワーを持つのか、その性質をあらかじめ頭中に叩き込んでいれば、よりすんなり本作への理解が促されるし、なぜこれをサノスが奪おうとし、アベンジャーズが死守するかの動線もつながる。

(公式サイトより: インフィニティ・ストーン


 かつて『 スター・ウォーズ』(77)を手がけたジョージ・ルーカスは、ひとつのシリーズが拡張されることで、何がもたらされるのかをこのように答えている。


 「映画そのものにとっては、劇中の世界を描くための技術的な習熟をもたらすだろうし、作品を観にくるファンにとっては、映画館へ行けば必ず自分を楽しませてくれる世界との再会がある。だが同時にそれらは、作り手である我々に途方もない責任とプレッシャーをもたらすのさ(笑)」


 おそらく今、MCUを支持するファンも監督のルッソ兄弟も、こうしたキャラクターシリーズ映画の先達であるルーカスと同様の境地に至っているではないだろうか。ルーカスが創作の中心から退いた現在も『スター・ウォーズ』は続いているが、同シリーズの魂を継受したのはMCUなのではないかと、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を観た後では強く確信してしまうのだ。


参考文献

Sally Kline“George Lucas: Interviews”University Press of Mississippi(1999)



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作品情報を見る



『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

©Marvel Studios 2018 All rights reserved.

4月27日(金)全国ロードショー


※2018年4月記事掲載時の情報です。

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