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iPhoneから35mmフィルムカメラへ、変幻自在の撮影方法がもたらす映像力『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』

iPhoneから35mmフィルムカメラへ、変幻自在の撮影方法がもたらす映像力『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』


切実な現実世界にカラフルな色を灯す、35mmフィルムの映像美



 この特殊でおおらかな空気感を可能とした要因はいくつもある。例えば、製作側が現地で暮らす人々と交流を重ね、様々なエピソードを掘り起こしながらリアリズムに徹した映画作りを追究したり、演技未経験のキャストを採用したり、あくまで「子供の目線」に特化させて物語を構築したり……。だがその最も根本的なところで映画の世界観を下支えした要素がある。それが35mmフィルムカメラを使った撮影だ。




 今やデジタルカメラの全盛となり、 フィルムにこだわるのはクリストファー・ノーランなどのごく限られた巨匠や名匠に限られるかと思いきや、本作のショーン・ベイカー監督もまた『フロリダ・プロジェクト』のパステルカラーに包まれた世界観を具現化するには35mmフィルムを用いるのが最適と判断したようだ。その効果は一目瞭然。なんという色彩豊かで鮮烈な映像なのだろう(これらは“ベイカー・レインボー”とも呼ばれている)。どのシーンも心に深く印象づけられ、またフィルム特有の質感が、観客をそこの住人のごとく包み込む。その効果によって我々は映画の醸し出す空気にどっぷりと親しみ、自ずとその映像から、手触りや香りまでもが伝わってくるような感触を得ることができる。


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