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『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』ワイスピ的ウルトラCを堪能せよ!これは奇跡かご都合主義か⁉※注!ネタバレ含みます。
2023.06.14
おかえりジゼル!でもどうして生きていた?
ジゼルの話が出た以上、死んだはずのジゼルまで復活した『ファイヤーブースト』のラストについて触れないわけにはいかない。ジゼルがなぜ生きていたのか、今まで何をしていたのか、なぜサイファーに協力しているのか、そもそもあれはジゼルなのか?とクエスチョンにはキリがないが、現時点では、南極大陸の極秘基地から逃げ出したサイファーとレティ(ミシェル・ロドリゲス)を巨大潜水艦で迎えに来たこと以外、なにも詳細はわかっていない。
これまでに得られている情報から予想してみると、前作『ジェットブレイク』でジゼルはミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)のために働いていた設定が追加されている(だいぶ無理筋だとは思うが)。今回もサイファーのためでなく、ミスター・ノーバディかその娘テス(ブリー・ラーソン)と連携していると見たほうが納得がいく。実際、レティとサイファーの極秘基地からの脱出劇はサイファー主導に見えがちだが、そもそもはテスがお膳立てしたことなのだ。
『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』© Universal Studios. All Rights Reserved.
そしてもうひとつ注目したいのが、今回突然出てきたどんな傷でも直してくれるオートメーションの医療ロボット。いくら荒唐無稽なワイスピ界でも、そんなSFアイテムは反則でしょうと思う一方で、少なくとも結構な高さから落ちて死んだはずだったジゼルも、あのテクノロジーがあれば生きていたことへの説明はつく。ハンが生きていたトリックはハンを演じているサン・カンさえも「ぜんぜんわからない」と発言しているくらいムチャだったので、さすがにジゼルに関してはそれなりの理屈を持とうと反省した製作陣の苦肉の策だと思うのだがどうだろうか。
ちなみにルテリエは、ジゼル復活の撮影に立ち会えてファン冥利に尽きると発言していて、なんともかわいらしい。またヴィン・ディーゼルら複数が明かしているところによると、これまでにもジゼル復活案はあり、ガル・ガドットが参加して撮影が行われたこともあったが採用には至らなかったという。今回の復帰にあたっては、ジゼルの今後の展開についてもガル・ガドットにプレゼンがあったそうなので、今は無邪気にジゼルとの再会を喜んでおきたい。