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初脚本でオスカー受賞。脚本家マイケル・アーントが『リトル・ミス・サンシャイン』で魅せた魔法

初脚本でオスカー受賞。脚本家マイケル・アーントが『リトル・ミス・サンシャイン』で魅せた魔法


大ヒット作品に数多く関与。その後のアーントの快進撃は?



 このように初脚本作で最高の仕事ぶりを披露したマイケル・アーント。あれから12年が経ち、彼は「ハリウッドでこの脚本家あり」といわれるほどの大家となった。その持ち味は『トイ・ストーリー3』(10)でもしっかりと活かされ、さらに『オブリビオン』(13)や『ハンガー・ゲーム2』(13)では脚本を磨きあげる作業に参加。『インサイド・ヘッド』(15)や『インクレディブル・ファミリー』(18)などのピクサー作品でもストーリー開発やコンサルタントなど多様な役割にて名を連ねている。また近年では『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(15)の脚本家として抜擢されたのも記憶に新しいところ(厳密に言えば、彼の仕事は途中でローレンス・カスダンとJ.J.エイブラムスへと引き継がれたわけだが)。


 程度の差こそあれ、彼の携わった作品はいずれも、最高に魅力的なキャラクターたちで満ち、ぶっ飛んだ中に秀逸なセリフが語られ、何でもないところに思いがけない展開が生まれる。いわば「愛情」と「サプライズ」。それらをふんだんに乗せて、彼は今日もハリウッドで、多くの愛すべきキャラクターたちの運命を抱えながら、脚本という名の黄色いミニバスを走らせる————。『リトル・ミス・サンシャイン』はそんな彼の創作姿勢を最も純粋に、かつストレートに発露させた作品とも言えるのかもしれない。これからも誰もが笑って泣ける珠玉の名作の誕生を心から期待したいものだ。


参照1)

https://thescriptlab.com/features/indie-film/all-the-way-with-alloway/2608-oscar-winner-michael-arndt-talks-screenwriting-and-offers-some-advice/



文: 牛津厚信 USHIZU ATSUNOBU
1977年、長崎出身。3歳の頃、父親と『スーパーマンⅡ』を観たのをきっかけに映画の魅力に取り憑かれる。明治大学を卒業後、映画放送専門チャンネル勤務を経て、映画ライターへ転身。現在、映画.com、EYESCREAM、リアルサウンド映画部などで執筆する他、マスコミ用プレスや劇場用プログラムへの寄稿も行っている。





『リトル・ミス・サンシャイン 』
ブルーレイ発売中 ¥1,905+税  
(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved. 

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