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『これって生きてる?』ブラッドリー・クーパー監督が、親密な目線でコンパクトに紡ぐ人間ドラマの快作
実話から進化を遂げたストーリー
企画のきっかけは、主演のウィル・アーネットがイギリス人コメディアンのジョン・ビショップから自身の身に起こった実体験を聞かせてもらったこと。製薬会社の営業担当だった頃、妻との別離の痛みを抱えていたビショップは、入場料4ポンドが無料になるのと引き換えにパブのオープンマイクで客席にむけて悩みを吐露し、まるでセラピーを受けているような効果を実感したという。
この逸話に魅了されたアーネットは、執筆パートナーのマーク・チャペルと共に脚本執筆に着手。その概要を長年の友人であるブラッドリー・クーパーに聞かせたところ、クーパーが興味を持ち彼の監督3作目の候補として浮上することに。

『これって生きてる?』©2026 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
ただし、本作が進化を遂げるのはここからだ。当初は主人公が足を踏み入れるスタンダップコメディの世界をもっと中心に据える内容だったが、そこから幾度もの話し合いやクーパー自身のリライトを経て、より夫婦双方に焦点を当てた人間関係の物語へとブラッシュアップされていく。
特に膨らみを増したのは妻側のドラマ。子育てのためバレーボールの夢を諦めたテスという役柄を、クーパーは友人のローラ・ダーンに打診。彼女はこの力強い役をこよなく愛し、自らの経験や考え方を踏まえて果敢にアイディアを投げかけ、この役はどんどん立体的に肉付けされていった。