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『HELP/復讐島』こんなサム・ライミ作品が観たかった! ブラックユーモアに満ちた快作
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サム・ライミ節全開の原点回帰作
「こんな映画を観たかった!」――サム・ライミ監督の作品を愛する多くのファンが、そう思ったのではないだろうか?『HELP/復讐島』(26)はライミ作品の醍醐味が凝縮されているのだから。軽快な映像表現にスプラッター色濃いめのバイオレンス、そして全編にあふれるブラックユーモア。『死霊のはらわた』シリーズ(81,87,93)に始まり、『シンプル・プラン』(98)や『ギフト』(00)を経由し、『スペル』(09)へ。本作は確実に、この流れの中に位置する作品だ。
もちろん、ライミは『スパイダーマン』(02)の成功により、『オズ はじまりの戦い』(13)や『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(22)などの大作を手がけるヒットメーカーとしても知られている。そういう流れの中に置けば、『HELP/復讐島』は原点回帰。というわけで、ライミ節全開の本作の魅力について語ってみたい。

『HELP/復讐島』(c)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.
主人公のリンダは企業戦略のプロで、会社内では昇進も約束されているほどの辣腕社員。しかし社交下手で、同僚からもウザがられている。家に帰ればペットの小鳥に話しかけながら、寂しく食事する毎日。お気に入りのサバイバル系リアリティ番組に出演することを夢見て、自らオーディション用の映像を作成し、発信している。
ある日、急逝したCEOの跡を継いだ、その息子ブラッドリーがオフィスに現われる。尊大で傲慢な彼はリンダの昇進を握りつぶしてしまう。そんな現実に打ちのめされそうになりながらも、リンダは自分をアピールし、ブラッドリーの海外出張に同行することに。ところが、彼らを乗せた飛行機が嵐に遭遇して海洋に墜落。リンダはなんとか無人島にたどり着き、大怪我を負って漂着したブラッドリーを発見。看病の甲斐あって意識を取り戻したブラッドリーは相変わらずパワハラ姿勢全開だが、この無人島ではサバイバル術に長けたリンダには逆らえない。かくして立場の逆転した彼らの駆け引きのドラマが、ここに繰り広げられる。