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『ホステル』“痛い”だけではない拷問ホラーが見据える真の恐怖

(c)Photofest / Getty Images

『ホステル』“痛い”だけではない拷問ホラーが見据える真の恐怖

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タランティーノが全面支援、日本の鬼才も出演!



 『キャビン・フィーバー』の成功後、ロスはメジャースタジオからホラーの過去作のリメイクを打診されるなど、ハリウッドで注目の存在となっていた。そんな彼に、“やるなら自分の企画をやれ”と助言をあたえたのが、誰あろう、クエンティン・タランティーノ。ロスの脚本家としての才能を見抜いていた彼は、オリジナルのストーリーを作ってこそロスの才能が輝くと確信していた。


 ロスが『ホステル』のアイデアを思い付いたのは、友人からダークウェブのとあるサイトを見せられたこと。それは、1万ドルを払えば人を殺すことができるという、とんでもない“快楽”への勧誘だった。ロスはこれに大きな衝撃を受け、恐怖を覚えたという。快楽目的で人を殺す金持ちがいるーーこの恐怖をホラー映画の枠に落とし込むことができないだろうか? そうして練った物語をタランティーノに語ったところ、「おぞましい話だ。絶対にやるべきだ!」と背中を押してくれたという。以後、タランティーノは製作総指揮に名を連ね、ロスを随所でサポートしていく。



『ホステル』(c)Photofest / Getty Images


 ロスを支援したのはタランティーノだけではない。スコット・スピーゲル、ボアズ・イェーキンという先輩フィルムメーカーも同様だ。スピーゲルはタランティーノとの付き合いも古く、ホラーの知識が豊富。イェーキンは監督作『しあわせ色のルビー』(98)で、当時無名だったロスと働いたことがある。彼らとロスはロウ・ナーヴという映画製作会社を立ち上げ、『ホステル』の製作をバックアップすることになった。ちなみに本作の編集はスピーゲルの監督作『処刑!血のしたたり』(89)から多大な影響を受けている。


 物語に影響をあたえた作品として、ロスは3つの作品を挙げる。痛みを伝える監禁・拷問という点で三池崇史監督の『オーディション』(00)、異邦人の視点で異国の違和感を描く点では『ウィッカーマン』(73)、真相究明に乗り出して不穏な空気に包まれる主人公の不条理は『ザ・バニシング-消失-』(88)。この中でもロスは三池監督に入れ込んでおり、『ビジターQ』(01)や『殺し屋1』(01)のバイオレンスにも強く影響を受けていた。三池はロスのラブコールに応え、『ホステル』に特別出演している。





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