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『アビス』の映画史的意義。それは“ジェームズ・キャメロンとCGの邂逅”

『アビス』の映画史的意義。それは“ジェームズ・キャメロンとCGの邂逅”


転機を迎えていたILM



 インダストリアル・ライト&マジック(ILM)は、ジョージ・ルーカスが『スター・ウォーズ』(77)の特殊効果制作のために設立した会社だ。設立メンバーの一人で、80年代半ばにはILMの中心的存在になっていたデニス・ミューレンは、CGの将来性にいち早く気づき、社内のCG制作環境作りに着手する。


 ILMは、ルーカスの製作会社ルーカスフィルムのコンピュータ・アニメーション部門(のちのピクサー)と手を組み、スティーヴン・スピルバーグ製作の『ヤング・シャーロック ピラミッドの謎』(85)に映画史上初となるCGで描画されたキャラクター(ステンドグラスの騎士が窓から飛び出すショット)を提供。だが1986年、ルーカスがこのCGアニメ部門をスティーヴ・ジョブズに売却したことで、ミューレンは一時的にCG分野での協力相手を失ってしまう。



 『アビス』の偽足の視覚効果を打診する手紙がILMに届いたのは、まさにそんなタイミングだった。ミューレンは水の偽足をCGで描画し、どう動くかをラフなアニメーションのデモでキャメロンに示す。キャメロンは検討の末、偽足をILMのCGに託すという大きな賭けに出る。



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