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 『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』シンプルなタイムトラベルが気づかせてくれる、宝物のような日常の輝き

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『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』シンプルなタイムトラベルが気づかせてくれる、宝物のような日常の輝き

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「ありふれた日常こそが愛おしい」にたどり着くまで



 そもそもこの映画のアイディアは、カーティスが久々に再会した親友と言葉を交わす中で浮かび上がってきたものなのだとか。この時、二人は「自分にとって幸福とは何か?」、「今日が人生最後の日なら何をしたい?」といったテーマについて色々と思いを巡らせていたという。


 アカデミー賞の獲得?未経験のスポーツへの挑戦?ビジネスの成功?一攫千金? 恋愛成就?他にもいろんな夢や願望はあるだろう。しかし結局、カーティスとその友人が達した答えは意外なほど一致していた。それは「特別なことなんてなくていい。ありふれた、普通の生活がいちばん」ということである。




 たとえば、自宅で愛する家族や気心知れた友人たちと一緒に、ただ何気なく時を過ごす。毎日の慌ただしさの中ではついつい見過ごしてしまいがちな価値観ではあるものの、心の深呼吸をしてゆっくり人生を俯瞰してみると、それがどれほどかけがえのない時間なのかがよくわかる――――。そう気付いた瞬間、カーティスの中でムクムクと創作意欲が湧き起こった。幾つかのライフステージを経た自分が、今こうして「普通の生活がいちばん」と思える素直な気持ちを、カーティスは脚本の中で描いてみたいと強く思ったそうだ。


 とはいえ、そこは独創的な発想で知られるカーティスのこと。そのままストレートな物語に終始するわけがない。彼はここに大胆にもタイムトラベルという要素を投入。そうやって過去の失敗に何度でもトライできて、なおかつ大切な思い出を何度でも繰り返し味わえるという斬新な条件を加えることで、「幸福とは?」の議論になお一層の深みをもたらそうとしたのである。



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