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『アメリカン・グラフィティ』若きジョージ・ルーカスを襲った苦難の連続とは

(C) 1973 Universal Studios. All Rights Reserved.

『アメリカン・グラフィティ』若きジョージ・ルーカスを襲った苦難の連続とは

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平和だった頃のアメリカへ思いを込めて



 前述の通り、撮影の舞台裏でも文字通りの青春群像劇が展開していた。1962年の夏、モデストの"メルズ・ドライブイン"に出入りする若者たちのとりとめのない1日の出来事が、怒濤のロックンロール・メロディに乗せて、さながら落書き(グラフィティ)にようにスケッチされる。そんな、脚本に綴られたストーリーを、俳優たち自身が追体験していたわけだ。



(C) 1973 Universal Studios. All Rights Reserved.


 そしてそれは、アメリカがまだ無垢で平和だった最後の風景を切り取って、永遠に語り継がれる1作となった。戦争の時代から分断の時代へとシフトしていく今のアメリカの、否、世界中の、若者たちの目にも、夜通しクルージングするカートやジョンの無邪気な姿は、どこか懐かしく、また、新鮮に映るのではないだろうか。


 因みに、製作費として77.7万ドルが計上されている『アメリカン・グラフィティ』は、最終的に興収1億1,500万ドルを弾き出し、当時は、史上最も収益性の高い作品の一つとして記録されていた。作品の完成形を想像できなかったライバルのハリウッド・メジャーを尻目に、ユニバーサルは鼻高々だったに違いない。



文 : 清藤秀人(きよとう ひでと)

アパレル業界から映画ライターに転身。映画com、ぴあ、J.COMマガジン、Tokyo Walker、Yahoo!ニュース個人"清藤秀人のシネマジム"等に定期的にレビューを執筆。著書にファッションの知識を生かした「オードリーに学ぶおしゃれ練習帳」(近代映画社刊)等。現在、BS10 スターチャンネルの映画情報番組「映画をもっと。」で解説を担当。 



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『アメリカン・グラフィティ』

Blu-ray: 1,886 円+税/DVD: 1,429 円+税

発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント

(C) 1973 Universal Studios. All Rights Reserved.

※2019年9月の情報です。

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