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『バンデットQ』トラブルを伝説に変えてしまう、テリー・ギリアムの創造性とは

『バンデットQ』トラブルを伝説に変えてしまう、テリー・ギリアムの創造性とは


『未来世紀ブラジル』への足がかりとなったヒット



 1981年に公開された『バンデットQ』は、ギリアムがジョージ・ハリスン率いるハンドメイド・フィルムズのバックアップのもとで作り上げた奇想天外なファンタジーだ。実はこの頃、ギリアムは後に映画化される『未来世紀ブラジル』(85)の原案を練り続けていたのだが、このアイディアがなかなか映画会社の首脳陣に理解されず、いったん他の企画の可能性を探ってみることにする。そこで一週間ほどでさらさらとプロットを書き上げたのがこの『バンデッドQ』だという。


 それは神の目を逃れた小人たちが盗賊団を結成し、時空を自由に移動しながら金銀財宝を手にしていく物語。そこに主人公の少年が引きずり込まれ、彼らはアガメムノン、ロビン・フッド、ナポレオンといった有名人と遭遇し、さらには沈みゆくタイタニック号にまで乗り合わせることに・・・。




 脚本執筆にあたりギリアムは、同じモンティ・パイソンのメンバーであり、誰からも愛される人柄のマイケル・ペイリンと共同作業を行った。ギリアムの先鋭的、独創的すぎるアイディアに、ある種の“視野の広がり”を与えてくれるペイリンの力もあって、本作は子供から大人まで楽しめる大ヒット作へと実ることに。


 この成功あってこそ、ギリアムはヒットメイカーへの仲間入りを果たし、『未来世紀ブラジル』でメジャースタジオと組む道が切り開かれていったのである(もっともそれは「バトル・オブ・ブラジル」とも呼ばれる新たな地獄の始まりでもあったわけだが)。



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