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ブルース・ウィリスとブラッド・ピットが格安ギャラで身を投じた、奇想天外なギリアム・ワールド『12モンキーズ』

ブルース・ウィリスとブラッド・ピットが格安ギャラで身を投じた、奇想天外なギリアム・ワールド『12モンキーズ』

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ニューイヤー・シーズンに異例のヒットを飛ばしたSFミステリー



 時は1995年の年末。クリスマス商戦を勝ち抜いた『トイ・ストーリー』や『ジュマンジ』などのファミリー向け作品が全米ボックスオフィスを席巻する中、一本の奇怪な映画がたった3館で限定公開をスタートさせた。


 トレードマークは猿が円状に配置された曼荼羅図。キャッチコピーは”They’re Coming.”。加えて、テーマ曲でもあるアルゼンチン・タンゴが、底知れぬ情熱と陶酔を伴って耳にまとわりついて離れない————それが観客にとっての『12モンキーズ』に関するファースト・インプレッションだった。


 当時、映画スタジオ(ユニバーサル)は、本作の宣伝戦略としてストーリーや世界観をあまりつまびらかにせず、このトレードマークを全面的にフィーチャーして「謎を謎のまま」に打ち出していく方針を固めていたという。




 それが功を奏したのか、翌週、本作の公開規模が1,500館へと拡大されると観客数も一気に膨れ上がり、『12モンキーズ』は週末興行成績NO.1の座を獲得。その光景は、本作の要となる「謎のウィルス」が爆発的に広がって世界中を飲み込んでいく様とどこか似ている気がする。


 そして興味深いのは、こういった“売り出し方”のインパクトからすると、主演のブルース・ウィリスやブラッド・ピット、それに監督を務めた奇才テリー・ギリアムの名は、いつもに比べて若干影が薄めのように感じられることだ。いやむしろ『12モンキーズ』は、3つのビッグネームが自分の存在を声高に叫ぶのではなく、この得体の知れないプロジェクトのために喜んで身を捧げることで結実した異色作と言えるのかもしれない。



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