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『オフィシャル・シークレット』ギャヴィン・フッド監督 真実から逸脱せず、ドラマチックに成立させるよう心がけたよ【Director’s Interview Vol.72】
真実から逸脱せず、ドラマチックに成立させる困難さ
Q:物語の中には主人公のキャサリン以外にも、複数のストーリーラインがありますね。
ギャヴィン:やはりこの作品の魂とも言うべき存在は、キーラ・ナイトレイが演じるキャサリンだ。でもマット・スミスが演じるブライト記者も面白い。彼はメールの内容が、本当にロシアの陰謀なのかどうかを探る。複数のストーリーラインが共存してるんだ。特別な作品に仕上がったと思うよ。両方の物語を楽しんでほしいね。
Q:物語を描く上で難しかったことは?
ギャヴィン:キャサリンの地獄のような1年を映画化することの難しさを感じたよ。脚本の観点と監督の観点から、3幕目に構造的な難しさがあったんだ。
本当に難しかったのは、映画が非現実的な領域にはまり込まないようにすることだった。この物語が正確で真実でありながらも、どうすれば真実から逸脱することなく、ハリウッド映画としてドラマチックに語ることができるのか、ということを心掛けたよ。
ドラマチックな運びも、時間を短縮することも、重要な瞬間に集中することもすべて必要だけど、この映画の中の重要な事実は、正確に語られなくてはならないんだ。