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『音楽』岩井澤健治監督 実写で既にあるものも、アニメになった瞬間今までなかったものになる【Director's Interview Vol.98】

『音楽』岩井澤健治監督 実写で既にあるものも、アニメになった瞬間今までなかったものになる【Director's Interview Vol.98】

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第一希望が叶ったキャスティング



Q:キャスティングも抜群に良くて、どのキャラクターもこの人の声しかない!というくらいにハマっていました。どのように配役されたのでしょうか。


岩井澤:まず主役の研二の声をどうしようかと、色々な役者さんの名前が挙がったところで、大橋さんが坂本慎太郎さんを提案してくれたんです。確かに坂本さんはイメージにすごく合うと思いましたが、そもそも坂本さんはアフレコなんてやってくれるのだろうかと。断られそうだなと思いつつも、オファーしてみたんです。


すると、アフレコはやったことないから試しにテストをさせてくれと言われまして、意外に手応えがあったんです。早速テスト収録をしつつ、こっちはもうお願いする気満々なので、素晴らしいです。完璧です。是非お願いします。とお伝えし、受けていただけることになりました。


坂本さんの声とのバランスを考えると、周りのキャストは声優よりも役者の人がいいなと思い、自分が出した候補の方全員、第一希望の方にお願いすることができました。


Q:みなさん第一希望だったんですね。


岩井澤:そうですね。例えば森田なんかは、実写を撮っている時から女優の方が演じていたんです。それもあって、以前印象に残っていた平岩紙さんの声が森田に合いそうだなと思い、それでお願いしました。


Q:森田を女性が演じたのは、仕草やロン毛なども理由としてあるのでしょうか。


岩井澤:はい。キャラクターのイメージに近い人で声を選んだように、ロトスコープ撮影の役者さんも各キャラクターにビジュアルが近い人に頼みました。



(C)大橋裕之 ロックンロール・マウンテン Tip Top


Q:竹中直人さんも出ていて豪華ですよね。


岩井澤:竹中さん自身、大橋さんの漫画にすごくハマっていて、竹中さんのラジオに大橋さんが出る機会があったんです。その番組で「音楽」というアニメ映画を作っているという話が出た時に、竹中さんがそれは声優で出たいとおっしゃっていたので、それを真に受けてオファーしたら快諾していただけました。


Q:岡村靖幸さんも(秘密)ということで出演されていますよね。


岩井澤:最初の企画段階で、岡村靖幸さんも名前が挙がっていました。制作している7年の間に、大橋さんが岡村さんとお仕事をするようになったりして接点もできたんです。それで、大橋さんから岡村さんにオファーしました。面白がって出ていただけましたね。


Q:(秘密)で良かったですよね。最高でした。岡村靖幸さんの正しい使い方だったと思います。


岩井澤:いやー。そうですよね。


Q:アフレコはみなさん集まって同時に行われたのですか?


岩井澤:研二たちや古武術のメンバーは絡みが多いので、できるだけ一緒に収録しましたね。



Q:音楽もこれまた最高だったのですが、GALAXIEDEAD、井手健介、野田薫、オシリペンペンズなど、ミュージシャンの皆さんはどうやって決まったのでしょうか。


岩井澤:劇中でフェスのシーンが出てくるのですが、これは実際に自分たちで野外フェスを開催して撮影したんです。フェスをやるからには、出演するミュージシャンと楽曲が必要になってくるので、出てくれる方を探すところから始まりました。大橋さんはミュージシャンとの交流が深いので、そのツテも辿りつつ出演者が決まっていきました。出演するみなさんが作ってくれる楽曲も、イメージにピッタリで。そこは結構すんなり決まっていきましたね。


Q:今回のブルーレイ/DVDに発売に合わせて、「古美術」のアルバムも出るんですよね。これは欲しいですね!


岩井澤:そうなんです!新曲もすごく良いですよ。


Q:古美術の森田しかり、セリフを話す人と歌う人の声が違うという演出も、観ていると驚きがあって面白かったです。このアイデアはどうやって生まれたのでしょうか。


岩井澤:歌は先に収録する必要があったので、どっちにしてもミュージシャンの方にお願いしなければならなかったんです。普段の喋り声と歌声が全然違う人って結構いるじゃないですか。だから、いいかなとか思って。その辺はあまり気にしてなかったですね。



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