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『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を観た後は…⁉︎ “原型”や派生作品を楽しんでみよう!

(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を観た後は…⁉︎ “原型”や派生作品を楽しんでみよう!


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公開17日間で歴代興収10位にランクイン



 よもやよもやだ。2020年10月16日に劇場公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が、10日間で興行収入107億円を突破しただけでなく(観客動員は約798万人)、10月31日時点で観客動員1,000万人超を記録。11月2日時点の最新情報では、公開から17日間で興行収入は約157億円、観客動員数1,100万人にまで到達した。なんと、国内における歴代の興行収入ランキング第10位にランクインしている。


 『鬼滅の刃』の概要や、前身となる短編『過狩り狩り』から約7年にわたる歴史、本作独自の魅力、さらに人々を熱狂させる理由などについては、前回の記事で詳細にご紹介しているため、ぜひそちらをご一読いただきたい。


 今回は、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』観賞後の方々や、あるいは本作をきっかけに『鬼滅の刃』に興味を抱いた方々をメインに、今後の楽しみ方や、情報の整理、ちょっとしたうんちくなどを書き連ねていきたい。



 まず、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の特大ヒットの“凄さ”について、改めて考えていこう。興味深いのは、本作が劇場オリジナルのストーリーではなく、あくまでTVアニメ版の続きで、原作の展開を忠実になぞっているということ(今回映像化された「無限列車編」は、原作コミックス7・8巻に収録)。つまり、原作ファンにとっては、物語もその結末もすでに知っているものだ。『千と千尋の神隠し』(01)や『君の名は。』(16)などとは立ち位置からして、全く異なっている。


 たしかに、原作の「無限列車編」は『鬼滅の刃』の中でも、バランスのとれた構成になっており、エモーショナルな展開も、各キャラクターの見せ場も、ド派手なアクションもふんだんに盛り込まれている。これまでは顔見世程度だった炎柱・煉獄杏寿郎が初めて大活躍し、“柱”の実力が明確に示されるため、ビギナーがここから『鬼滅の刃』に入っていくことも可能だろう。主人公の竈門炭治郎が夢の中で「“鬼狩り”にならなかったifの世界」を体験するという構成も、原点回帰的なニュアンスが含まれている。


 また、続く「吉原遊廓編」は、「無限列車編」の4か月後がメインの舞台となり、煉獄との初任務で悲劇と試練を経験した、炭治郎と同期の我妻善逸・嘴平伊之助の結束の強さと意識が、これまでとはまるで異なっている。「無限列車編」は、いわば彼らのターニングポイントとなる重要なエピソードなのだ。そういった意味でも、映画という枠に収めるにあたって非常にキリがよい。


 ただ、ボリューム的にも内容的にも映画向きであり、アニメーションスタジオ「ufotable」の“神業”を、多くのファンがスクリーンで楽しみたいと願っていたはず……という理屈は非常によくわかるのだが、とはいえ劇場版『名探偵コナン』のようにわかりやすい「ビギナーへの説明パート」はなく、ほぼ完全にTVアニメの最終話、炭治郎たちが無限列車に乗り込んだシーンから直結しており、ある程度の予備知識がないと少々ついていけない部分があるのは事実。


 そもそも、いわゆる「続き物」の途中からまっさらの段階で入るのはビギナーにはかなりハードルが高く、本作は一見すれば「ファン向け」の閉じた作品といえる。



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