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ピクサーおすすめタイトル7選+傑作短編! CGアニメがもたらす温かさと感動、そして抜群のストーリーテリング!
世界で最も成功したアニメーション・スタジオの1つ、ピクサー・アニメーション・スタジオ。毎年のように良質なアニメ作品を世に放ち、2020年には『2分の1の魔法』『ソウルフル・ワールド』が日本公開される。
ピクサー・アニメーション・スタジオはもともとジョージ・ルーカス監督が設立したILMの一部門で、その後1986年にスティーブ・ジョブズに買収され、「ピクサー」の名を与えられた。当初はコンピュータのソフト開発などを行っており、第1作目の長編映画『トイ・ストーリー』(95)が制作されるまで、約9年を要している。
だが、その後の快進撃は誰もが知る通り。今や、ピクサーのブランドは「質と数字の両立」の象徴であり、アカデミー賞ほか映画賞の常連の存在に。徹底した脚本のこだわり(良い脚本を生み出すためには、22の法則があるという)含め、クリエイティブ面でも常に注目されている。
今回は、そんなピクサー作品から約7タイトルをピックアップし、公開年順にご紹介。また、番外編として、作家性と社会性が融和した傑作短編ガイドもお届けする。
Index
- 1.『トイ・ストーリー』シリーズ(4作品)
- 2.『モンスターズ・インク』シリーズ(2作品)
- 3.『ファインディング・ニモ』シリーズ(2作品)
- 4.『Mr.インクレディブル』シリーズ(2作品)
- 5.『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)
- 6.『インサイド・ヘッド』(15)
- 7.『リメンバー・ミー』(17)
- 番外編:短編作品
1.『トイ・ストーリー』シリーズ(4作品)
「おもちゃに意思があったら?」、このシンプルなアイデアを劇的な「泣ける」ドラマへと高めた、ピクサーの代表シリーズ。現在に至るまで、長編が4作・短編やスピンオフなども合わせると10作以上製作されている。
カウボーイ人形のウッディ、スペースレンジャーのアクションフィギュアであるバズを中心に、おもちゃたちの冒険が描かれる本シリーズ。評価・成績ともに大成功を収めており、特に第3作『トイ・ストーリー3』(10)は、アカデミー賞で長編アニメーション賞だけでなく、作品賞にもノミネートされた。また、第4作『トイ・ストーリー4』(19)は世界興行収入10.7億ドルを超え、シリーズ最大のヒット作に(ピクサー全作品の中でも、2020年8月現在第2位)。ちなみに、第1作は劇場用長編映画としては史上初のフルCGアニメ作品であり、技術面でも歴史に名を残すシリーズだ。
基本的に『トイ・ストーリー』シリーズは、持ち主とはぐれたおもちゃたちが再会を目指す姿が描かれており、そこに「持ち主を選べない“被害者”的なおもちゃ」(第1作)、「遊ばれるよりコレクションにされることを望むおもちゃ」(第2作)、「捨てられて狂気に染まったおもちゃ」(第3作)、「子どもに遊ばれたい欲望に取りつかれたおもちゃ」(第4作)が絡んでくる構造になっている。
これはいわば、外的な敵よりも、おもちゃ同士の“信念の違い”による衝突に重きが置かれたストーリー構成だ。童話「ピノキオ」にも通じる、おもちゃの“思考”を描くテーマは、『トイ・ストーリー4』で決定的に。シリーズは第4作で完結と言われており、衝撃的なラストは今も語り草だ。
ピクサー作品の1つの特長といえるのは、人間の心の中にある「触れられると痛い部分」に必ずと言っていいほど切り込むことだろう。特にこの『トイ・ストーリー』シリーズにおいては、ただの感動を与えない、というところがミソだ。
「人はいつか、おもちゃで遊ばなくなる」という成長過程の“当たり前”を、おもちゃ目線で描いたとき、そこには深い悲しみのドラマが生まれる。そしてまた、その姿を目にした我々観客の中に、それぞれの人生におけるおもちゃとの思い出が想起され、後悔や葛藤、感謝が想起される。この「おもちゃと人間の関係性」はシリーズを通す重要な主題になっており、完結編となる『トイ・ストーリー4』でついに“答え”が示される。
明るく楽しいだけでなく、観る者に考えさせる“皮肉”も仕込まれた『トイ・ストーリー』シリーズ。この先も、多くの人々を魅了していくことだろう。
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