1. CINEMORE(シネモア)
  2. Actor‘s Interview
  3. 『Arc アーク』石川慶監督×芳根京子 石川監督は役者の感性を否定せず大切にしてくれるんです【Director’s Interview Vol.122】
『Arc アーク』石川慶監督×芳根京子 石川監督は役者の感性を否定せず大切にしてくれるんです【Director’s Interview Vol.122】

『Arc アーク』石川慶監督×芳根京子 石川監督は役者の感性を否定せず大切にしてくれるんです【Director’s Interview Vol.122】

PAGES


演じ分けた感覚が無い



Q:芳根さん演じるリナの年齢の幅が17歳から100歳以上と非常に広いにも関わらず、その成長のグラデーションにとても説得力がありました。特に19歳から30歳への切り替わりは驚きすらあったのですが、撮影は年齢に応じて順番に撮られたのでしょうか?


石川:一応、順を追って撮っているのですが、今回は高松市や小豆島、淡路島など、ロケーションの移動が結構あったので、そのときにちょっと前後したことはありました。だから19歳、30歳のあたりは、1日で両方の年齢を撮ったりもしました。


芳根:そうですね。若い→老いる→若いと1日で撮った日もあります。ヘアメイクさんは大変だったと思いますが、私は、「次、若いメイクお願いしまーす!」みたいな感じでした(笑)。


Q:1日で異なる年代が混在しても、芳根さんの中でしっかり演じ分けられたんですね。


芳根:実は、演じ分けているという感覚があまりなかったんです。それぞれの年代の衣裳を着てヘアメイクしてから、自分の格好を鏡で見ると、自分の中でスイッチが入るんです。また、撮影前に改めて脚本を確認すると、それに合わせて心の中に秘めるものも自然と変わってきて、不思議な感覚でしたね。今回はお芝居をするというよりも、感覚に任せるような瞬間が多かった気がします。



 

Q:監督から見ても、芳根さんが現場に入ってくると、その年代のリナが来た!という感じでしたか?


石川:そうですね。その感覚はありましたね。「最高のスタッフを集めました!」って豪語したのは本当で、衣裳とヘアメイクは特に最高でした。芳根さんが、その年代の空気感をまとって現場に登場した瞬間に、それまでぼんやりしていた輪郭がすごく固まったんです。本当に最高のスタッフだったと確信した瞬間でしたね。





PAGES

この記事をシェア

メールマガジン登録
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. Actor‘s Interview
  3. 『Arc アーク』石川慶監督×芳根京子 石川監督は役者の感性を否定せず大切にしてくれるんです【Director’s Interview Vol.122】