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『DUNE/デューン 砂の惑星』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督 フィルムメイカーとして最高の作品になった【Director’s Interview Vol.152】

『DUNE/デューン 砂の惑星』ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督 フィルムメイカーとして最高の作品になった【Director’s Interview Vol.152】

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シリアスでダークな部分と娯楽性のバランス



Q:あなたは本作を「大人のための『スター・ウォーズ』」だと発言していました。オーニソプターを筆頭にメカやガジェットが充実しているのも、『スター・ウォーズ』を意識してのことなんですか?


ヴィルヌーヴ:ああ、その発言は本作の宣伝が始まった初期の頃のもので、今は撤回したいくらいなんだ(笑)。というのも、SFはとても好きなジャンルで、私はシリアスなものとして捉えているし、そうであって欲しいとも思っている。『スター・ウォーズ』について言えば、最初の2作品『エピソード4』と『エピソード5』はシリアスだったから、私の心に響いたけれどね。


私の『DUNE』もシリアスなトピックを扱っている。宗教と政治、文化と伝説、母と子……そういう関係性を模索することも重要な要素であり、そのなかでキャラクターのシリアスでヒューマンな旅を描いているんだ。その一方で、『DUNE』の世界には娯楽性もある。思わず目を引き付けられるクリーチャーや、見たこともないテクノロジーも登場する。これらはハーバートの原作から引用して映像化したものだ。



『DUNE/デューン 砂の惑星』©2020 LEGENDARY AND WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.


これまでの私の作品は、ダークで大人向けのR指定が多かった。でも、私がこの小説に魅せられたのは13歳のときなんだよ。だから若者たちに、この映画を通して“デューンの世界”を発見してもらいたいという想いがあり、そのつもりで作っている。ダークな部分と娯楽性豊かな部分。そのバランスを常に意識して作ったんだ。


Q:あなたがもっとも上手く作れたと思うガジェットは何ですか?


ヴィルヌーヴ:うーん……やっぱりオーニソプターだね。原作がもっているスピリットに近いものが出来たんじゃないかと自負している。あとは、ポールを狙うスパイガジェットのハンターシーカーもかなりお気に入りだ。





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