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『ラストナイト・イン・ソーホー』エドガー・ライト監督 オマージュは意識しない、好きだから自然と出てくるんだ【Director’s Interview Vol.169】

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『ラストナイト・イン・ソーホー』エドガー・ライト監督 オマージュは意識しない、好きだから自然と出てくるんだ【Director’s Interview Vol.169】

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サム・メンデスが紹介した脚本家



Q:物語の着想は監督自身ですが、共同脚本には女性脚本家のクリスティ・ウィルソン=ケアンズが入っています。このスタッフィングは大正解だったのではないかと思いますが、彼女がこのプロジェクトに入った経緯を教えてください。

 

ライト:今回のアイデアは10年くらい前には思いついていて、最初は60年代のロンドンをリサーチすることから始めた。それからプロットも考えて、使いたい曲もたくさん浮かんできて、そろそろ脚本を書かなきゃと思ったタイミングで、サム・メンデス監督からクリスティを紹介してもらったんだ。『ベイビー・ドライバー』(17)の編集をしているときに、サムと一緒にランチに行くことがあって、そこで彼が言うんだよ「脚本家のクリスティって知ってる? 絶対君とウマが合うと思うんだよね」って。(※クリステイ・ウィルソン=ケアンズは、サム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』(19)の脚本を担当している。)



『ラストナイト・イン・ソーホー』© 2021 Focus Features LLC and Perfect Universe Investment Inc. All Rights Reserved.


それでクリスティと実際に会って話をした。今回の映画に登場するバーの近くでお茶をしたんだけど、実は彼女はソーホーに住んだことがあって、しかも住んでいた部屋は昔からあるストリップクラブの上にあったと言うんだ。その話を聞いて俄然ソーホーに興味が湧いてきた。それから今度は飲みに行って、そこで当時考えていたプロットを全部伝えた。そして正式にクリスティに脚本をお願いしたんだ。


彼女の脚本はとてもよかった。彼女の物の見方や人生経験をうまく映画に取り込んでくれて、素晴らしいコラボレーションになったと思う。また一緒に仕事したいね。




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