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『マトリックス レザレクションズ』キアヌ・リーブス 『マトリックス』は自分にとって全てがスペシャル【Actor’s Interview Vol.18】
自分にとって全てがスペシャル
Q:あなたは本作を入れると、断続的とはいえ、トーマス・アンダーソン/ネオをもう20年間以上も演じていることになります。どういうところが、あなたにとってスペシャルなんでしょうか?
キアヌ:あらゆるところがスペシャルだよ(笑)。だからこそ、ずっと演じられるし、演じたいと思う。真実を解き明かそうとする探求力、トリニティとの強い繋がり。このふたつの資質を演じるのは本当に最高だと思っている。また、キャラクターを活かした脚本のテーマやアイデア、もちろん、“マトリックス”という非凡で素晴らしい世界観。もう全てがスペシャルなんだ。役者として、こういう映画やキャラクターに出会えることは滅多にないからね。
Q:あなたのキャリアにおいても、とても重要なシリーズだと思いますが、あなたはどう捉えていますか?
キアヌ:おっしゃる通り、『マトリックス』の影響はとてつもなく大きい。さまざまな作品に出会うチャンスを貰えたし、ラナやキャリー=アン、ローレンス(・フィッシュバーン)等、すてきな人たちとの友情を育むことが出来た。アーティストとして、自分が心から信じることの出来る作品と関われたのは、大きな喜びだね。
『マトリックス レザレクションズ』©2021 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
Q:本シリーズでは「選択」が重要な要素となっています。あなたの人生でもっとも重要だった「選択」は? キャリアの上ではどうでしょう?
キアヌ:人生においてはやはり、役者をやると決めて、カナダのトロントからロサンゼルスを目指したことだよね。当時はティーンエイジャーだったけど、とてつもなく大きな選択だったと思うよ。
映画に関しては……『マトリックス』にしておこうかな。今、そのインタビューを受けているから(笑)。
Q:では、最後の質問です。前シリーズのときはSNSはまだ普及していませんでしたが、現在は凄い勢いです。SNSについてはどう考えていますか?
キアヌ:本作にも、みんながスマートフォンに夢中になっているシーンがあって、あれはラナの現代社会に対する観察だと思っている。もしかしたらラナは、そういう社会に対して、もっと考察したほうがいいと言っているのかもしれないよね。
で、僕の場合なんだけど、SNSはまったくやっていない。スマートフォンも電話とメッセージメールでしか使ってないんだよ(笑)。
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取材・文:わたなべまき
映画ライター。『TVブロス』『SFマガジン』『アニメージュ』等に執筆中。押井守監督の日本人論「押井守のニッポン人って誰だ!?」では編集と執筆を担当した。
『マトリックス レザレクションズ』
12月17日(金)全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
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