『ニューヨーク1997』 © 1981 STUDIOCANAL SAS - All Rights Reserved.『ザ・フォッグ』 © 1979 STUDIOCANAL All Rights Reserved.『ゼイリブ』 © 1988 STUDIOCANAL S.A.S. All Rights Reserved. (c) Getty Images
ホラー映画の帝王!ジョン・カーペンター監督作品おすすめ10選!
1.『ダーク・スター』(74)
カーペンターと、『エイリアン』(79)の原案・脚本、ゾンビ・スプラッターの傑作『バタリアン』(85)を監督したダン・オバノンが、南カリフォルニア大学の映画学科在学時に作った短編を自らリメイクした、パロディ満載のカルトSF。
植民地を求め、遥か彼方の宇宙を行く探査船ダーク・スター。その船に積み込まれていた惑星爆破のための爆弾が、流星群に突入した際に故障。クルーたちは船内での爆発を食い止めるため、思考メカニズムの付いた高性能爆弾を説得しようとするが……。伝説のビーチボール型エイリアンも登場。カーペンターとオバノン、2人の才能が最初に開花した記念碑的作品。
2.『ジョン・カーペンターの要塞警察』(76)
ストリートギャングに命を狙われている男が引越し作業中の警察署に逃げ込んでくる。武装した追っ手はあっという間に建物を包囲。人員や武器弾薬もわずかな警察署は外部との通信手段も遮断され、孤立無援状態に。警部補のイーサンは獄中の犯罪者ナポレオンと組み、署内に立てこもって敵と戦うアクション・スリラー。
カーペンターが敬愛するハワード・ホークスの『リオ・ブラボー』(59)のオマージュとして製作され、警察署の周囲をうごめくストリートギャングやノースリーブ&ブーツインのファッションに身を包んだ寡黙な凶悪犯というキャラクターは、のちに『ニューヨーク1997』へも受け継がれている。
3.『ハロウィン』(78)
カーペンターの名を世界中に轟かせることになった歴史に残るホラー作品。包丁で自らの姉を殺害したマイケルが精神病院を脱走し、ハロウィンの夜に故郷へ戻ってくる。担当医ルーミスの追跡をよそに、白いマスクをつけ、包丁を手にしたマイケルは殺戮を繰り返していく。ベビーシッターのアルバイトをしていた女子高生ローリーも命を狙われるが…。
ヒロイン、ジェイミー・リー・カーティスの悲鳴が印象的。叫んでも誰も助けてくれない恐怖を描いた本作は、低予算ながら多彩な演出で殺人鬼映画の先駆けとして大ヒットを記録。当時最も稼いだインディペンデント映画として知られる。以降も40年以上にわたりシリーズが続いており、最新作『ハロウィンKILLS』(21)でもカーペンター自身が音楽を担当している。
4.『ザ・フォッグ』(80) 5.『ニューヨーク1997』(81) 6.『遊星からの物体X』(82)