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『ゴースト・オブ・マーズ』鬼才ジョン・カーペンターの不遇な快作、その凄みを掘り起こす!

『ゴースト・オブ・マーズ』鬼才ジョン・カーペンターの不遇な快作、その凄みを掘り起こす!


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ジョン・カーペンター再評価の波



 ここ数年、ホラー&アクションの鬼才ジョン・カーペンターに対するオマージュが、映画の中で多く見受けられる。ホラー史に残る『ハロウィン』(78)『遊星からの物体X』(82)は別格として、『ニューヨーク1997』(81)『ゼイリブ』(88)などのポスターが若いキャラクターの部屋に貼られていることに、再評価の波を感じているカーペンター・ファンは筆者だけではないと思う。これらの作品が作られた1980年代に、多感な子ども時代を過ごした世代が、現在の映画界を支えているのだから、ある意味当然かもしれない。


 ファンとして歯がゆいのは、1990年代以降の作品に、まだその波が訪れていないことだ。とりわけ不当とも思える評価を受けているのは、2001年の『ゴースト・オブ・マーズ』。いや、ある意味、仕方がないのは重々承知している。アメリカでは評論家に“懐古趣味””保守的”などと酷評されたのがケチのつき始め。本作の直前に『ミッション・トゥ・マーズ』(00)『レッド・プラネット』(00)と、同じ火星を舞台にした映画の公開が続いたことで割を食ったか、全米では2週間で上映が打ち切られるという惨敗に終わってしまった。



 本国での悲惨な結果を受け、日本公開も一時は危ぶまれたが、全米から一年遅れで上陸。全米大コケ作品にしては、それなりのスマッシュヒットを飛ばした。筆者もこのタイミングで見たのだが、カーペンター・ファンの色眼鏡を抜きにしても、面白い!と感じた。本稿では、そんな不遇な作品に改めてスポットを当てつつ、カーペンターの意匠を探ってみようと思う。



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